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中・吉利汽車、韓・双竜自の買収実査に乗り出す

双竜自動車の運命は 

インドのマヒンドラ・グループが双竜自動車の売却を公式化した中で、中国の吉利汽車(ジーリー/Geely Automobile)が近いうちに双竜自動車の実査に乗り出すことが伝えられた。米フォード自と中国の電気自動車メーカーの比亜迪(BYD)が双竜自動車との協力を検討している状況で、吉利汽車が本格的に買収に飛び込む場合、双竜自動車は生存の突破口を設けることができるものと期待される。

19日の投資銀行(IB)と自動車業界によると双竜自動車は最近、サムスン証券とロスチャイルドを売却主幹事に選定して潜在的な買収者の意向を打診している。これと関連し、吉利汽車の関係者らがまもなく双竜自動車平沢工場を訪問し、実査する方案を議論していることが確認された。

杭州に拠点を置く吉利汽車はスウェーデンのボルボを買収し、昨年はLG化学と電気自動車用バッテリーの合弁会社を設立した中国最大の自動車企業のひとつだ。初期の段階ではあるが、吉利汽車は双竜自動車の国内工場で、相手先ブランドによる生産(OEM)などを念頭に置いていることが分かった。

ただし双竜自動車の過去の最大株主だった上海汽車による「食い逃げ」問題があっただけに、実際に買収に乗り出す場合は中国企業に対する拒否感をどのように解消するかがカギになる見通しだ。自動車業界では、印マヒンドラ社が双竜自動車の保有株(74.65%)放棄の意思を継続して示しているだけに、売却作業はスピードを出すだろうと見ている。 IB業界の関係者は、「ベトナムの自動車企業のビンファーストのようなところでも双竜自の買収を検討したと聞いている」とし、「ただし計画は初期段階であるため、今後も多数の自動車メーカーが関心を示すことがありうる」とした。また「コロナ19による具体的な買収・合併(M&A)手続きの遅延や、潜在的買収者の経営負担が変数」だと付け加えた。

マヒンドラの株式売却作業とともに、経営難打開のための双竜自動車に対する全方位の協力作業も進行中だ。フォードの完成車をOEMで作らせて世界市場に輸出する方案は、今年の初めから検討されているがまだ議論中だ。最近では中BYDとEVカーの開発協力も進めている。双竜自動車が来年に出す「コランド」ベースの電気車開発を効率化する案を検討することが伝えられた。
  • 毎日経済_イ・ジョンヒョク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-06-19 19:50:43




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