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サムスンディスプレイ「量子ドット」生産設備を搬入

来年から65インチを本格量産 

サムスンディスプレイは次世代事業である「量子ドット(QD)」ディスプレイの生産ライン構築に速度を加える。

去る1日、サムスンディスプレイは忠南の牙山事業所で「QD設備搬入式」を開催し、最初のQD設備を搬入した。この日の行事には李東燻(イ・ドンフン)サムスンディスプレイ社長をはじめとする経営陣と、協力各社の関係者が出席した。

サムスンディスプレイは昨年10月、李在鎔(イ・ヂェヨン)サムスン電子副会長がQDディスプレイに13兆1000億ウォンを投資するという計画を明らかにした後、テレビ用LCDを生産してきたL8ラインの設備を一部撤去してクリーンルーム工事に突入した。QDディスプレイの生産ラインを構築するためだ。

最近、クリーンルームの構築を完了したサムスンディスプレイは8.5世代の蒸着機の導入を開始して、本格的なQD設備の設置に乗り出す方針だ。今年の下半期に生産ラインの構築を終えたなら、来年から段階的試験稼動を経て、65インチの製品から本格的な量産に突入することになる。

サムスンディスプレイは生産ラインの構築と来年のプレミアムテレビ市場参入のために、QDディスプレイ製品の完成度と量産性を高めるための詰めの技術開発を進めている。これとともに国内外の顧客を対象にプロモーション活動も展開している。

サムスンディスプレイのチェ・ジュソン大型事業部長(副社長)は、「コロナ19にもかかわらずグローバルパートナーとの強固な協力体制を土台に、QDへの投資を滞りなく進行している」とし、「この20年間に蓄積したLCDの大型化技術とQD分野の先進的な技術力を土台に、独歩的な画質のQDディスプレイ量産のために最善を尽くす」と述べた。

この日、搬入式に出席した協力社のイオテクニクスのソン・ギュドン代表は、「QDが大型ディスプレイ産業の新たな成長動力になるだろう」とし、「世界初のQDラインを成功裏に構築するために、サムスンディスプレイと継続して協力する」と述べた。

サムスンディスプレイはこの日の設備搬入式で、無災害・無事故を固める安全祈願祭も開催した。サムスンディスプレイは従来のLCD生産設備の一部を、中国などの海外メーカーに売却する案を推進中だ。
  • 毎日経済_チョン・ギョンウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-07-01 20:10:02




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