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現代自の労使「トヨタ式品質革新」導入を検討

蔚山工場に「ワンキット生産」 

最近、ジェネシスGV80エンジンの振動現象で論難に包まれた現代自動車は、品質革新に始動をかけた。車両一台分の部品を載せたキットが生産ラインで車体と一緒に移動する「ワンキット(One-kit)」システムの国内導入が積極的に検討されている。多品種少量生産体制を構築するとともに、生産性の向上、不良率の減少などを成し遂げるとの布石だ。

13日の自動車業界によると最近、現代児童車の労使は雇用安定委員会の品質セミナーで「多車種生産システム」説明会を持ち、システムの概要と効果、海外工場の適用事例などを集中的に点検した。
  • 現代自の労使「トヨタ式品質革新」導入を検討
  • 現代自動車のライン別車種



現代児童車労使が議論している「多車種生産システム」は、車両一台分の部品を積載した物流台車(キット)が車両と一緒に移動しながら、タイムリーに部品を供給する生産体制だ。労使ともにシステムの導入に肯定的な立場を明らかにしたと伝えられた。ただしキットの開発とラインの整備などを考慮すると、導入までに多少の時間がかかる見通しだ。

蔚山と牙山および全州などの現代児童車の国内工場は現在、単一の生産ラインに沿って車体が移動すると工程別に作業者が部品を組み立てる、ベルトコンベアシステムを適用している。ラインの近くに位置した物流車両が工程ごとに必要な部品を供給するため、ひとつのラインで少なければ1車種、多いときは4車種を生産している。しかし部品と車体が一緒に移動するワンキットシステムが本格的に導入されると、ライン一つで10以上の車種を作ることができるものと予想される。

このような多品種少量生産システムは、国内ではやや見慣れないが、海外の自動車業界では古くから議論されてきた。米国ボルボ自動車は数十人で構成されたチームが一堂に完成車を組み立てる「セル生産方式」を2000年代に導入したし、日本のトヨタ自動車は労働力と在庫や工場面積などの自動車生産要素を最小化して効率を引き上げた「リーン生産方式」を1990年代から議論してきた。

現代自動車もブラジル工場と中国の常州工場など海外工場では「ワンキット」システムを導入し、品質と生産性を大幅に向上させた。国内工場の一部にも適用されたことで知られたが、国内最大の自動車工場である現代自動車蔚山工場では初の導入を控えている。今回の決定は顧客の好みが多様化し、現代自動車蔚山工場の生産車種が2010年の14種から2020年は28種に、10年のあいだに2倍に増えたことと無関係ではない。

現代自動車労組は「既存の小品種大量生産から多品種少量生産に転換される市場のトレンド変化には逆らうことができない現実」だとし、「生産システムと部品調達システムもこれに合わせて対応しなければならないこともまた事実」だと述べた。

最近の顧客の要求に応じて完成車別にトリムとオプションが細分化されているという点を勘案すれば、ワンキットシステムの導入で不良率の減少や品質の向上などの効果も期待される。また、現代自動車は品質を向上させるために特段の対策を出している。業界によると、現代自動車は数年のあいだ繰り返して早期退社した蔚山工場の労働者一人を解雇措置し、新車のデザインが公開された後も数百回にも及ぶ道路走行テストを実施することにした。また労働組合と協議の末、1月末に蔚山工場で業務時間内のWi-Fi接続を遮断した。
  • 毎日経済_パク・ユング記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-07-13 17:14:38




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