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ポスコ、初赤字でも株価上昇…第3四半期への期待感


  • ポスコ、初赤字でも株価上昇…第3四半期への期待感
  • 自社株買い入れの進行状況


史上初の赤字を記録した第2四半期の実績ショックにもかかわらず、ポスコの株価は反騰した。第2四半期を底にして実績が回復するだろうという期待感と、自動車・鉄鋼などの景気敏感株に外国人買いが流入しているためとみられる。

22日の株式市場では、ポスコは前日より6000ウォン(3.13%)上がった19万7500ウォンで取り引きを終えた。ポスコは史上初の赤字を公示した前日も4000ウォンに上がるなど、3日連続で上昇を続けた。

実績ショックにもかかわらずポスコの株価が反発したのは、投資家が第2四半期の業績を底として認識したからだ。ポスコもこの2~5月の改修業後、需要低迷の影響で再稼働を遅延していた光陽第3高炉を今月から再稼働するなど、市場の鉄鋼需要の回復に備えている。

ハナ金融投資のパク・ソンボン研究員は、「ポスコは今年の第1四半期末に3240万トンと提示した今年の販売量ガイダンスを、最近は3380万トンに上方修正した」とし、「中国の鉄鋼流通価格が5月から反発しながら、アジアの主要な鉄鋼メーカーも値上げを発表して輸出価格も肯定的」だと予想した。

前日に行われたカンファレンスコールで、ポスコが1兆ウォン規模の自社株買いを継続すると明らかにした点も、株価を支える要因として作用した。ポスコは現在、1兆ウォンの目標額のうち8.6%を買い入れた。ポスコの関係者は、「自社株買いは短期的な集中買い入れではなく、信託契約全体の1年契約期間を最大限に活用して買い入れする予定」だとし「信託運用の目的である株価の安定と株主還元の最大化を考慮しつつ、買収戦略を維持する計画だ」と明らかにした。

コロナ19ワクチンの開発可能性が高まり、外国人がアンタクト株の比率を減らし、自動車・鉄鋼などの景気敏感株の比率を増やしている点も、ポスコの株価反騰の要因としてあげられている。

教保証券のペク・クァンジェ研究員も、「中国の需要回復が確実うえに自動車販売も活況を呈しており、鉄鋼株に対する期待感は大きくなるだろう」とし、「むしろ不振だったポスコの第2四半期の実績が底だというシグナルになって、第3四半期の正常化への期待感が高まっている」と分析した。
  • 毎日経済_キム・ギチョル記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-07-22 17:20:00




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