「吸引するコロナ治療剤」開発…韓国ユナイテッド製薬



既存の喘息の治療成分に抗ウイルス効果を強化し、炎症の緩和成分までを追加した新しい「コロナ19」治療薬が開発されており、注目される。

主役は国内の改良新薬開発の強者である韓国ユナイテッド製薬(KOREA UNITED PHARM)だ。韓国ユナイテッド製薬は19日午前、ソウル市江南区のユナイテッド文化財団で、同社が開発中のコロナ19治療用改良新薬候補物質「UI030」について、これまでの研究結果と臨床試験・製造の推進状況を公開した。

UI030は改良新薬であるだけに、既存の治療薬成分を効果的に結合させることから出発する。 2014年から喘息の治療のために候補物質の開発に突入したユナイテッド製薬は最近、この薬剤でコロナ19の治療効果も現れたことから、これを喘息ではなくコロナ19の治療用に変更して臨床試験と開発を推進することにした。

まずアストラゼネカ社の喘息治療成分である「ポモテロール(Pomoterol)」を基盤にする。ユナイテッド製薬はこの成分に抗ウイルス機能を大幅に強化した「アポモテロール」という新しい改良成分を開発した。アポモテロールに既存のアストラゼネカの炎症・浮腫緩和成分ステロイド製剤である「ブデソニド(Budesonide)」を混ぜてUI030の製造に乗り出した。

ユナイテッド製薬製剤中央研究所のチェ・ヨンウン専務は「毒性試験の3種と薬理試験12種など、事前の非臨床試験17種を経てUI030がコロナ19ウイルスを抑制するという結果が出た」とし、「特にウイルスが体内に少し残っていても、患者の感度に応じて重症に陥ることがありうるという国内外の研究結果に基づいて、UI030が既存の治療薬よりも強力な抗ウイルス効果を有することがあるという可能性も確認された」と説明した。

UI030は抗ウイルスのステロイド性炎症緩和成分まで追加されたので、この二つの成分を混ぜた改良新薬としては初となる見込みだ。世宗市に工場を確保したユナイテッド製薬は、今回の新製品を開発するために生産ラインを増築し、試作品までの開発を完了した。片手で握れる形で出てきたUI030製品はその中に粉末形態で含まれており、これを口で吸引する形だ。

チェ専務は「朝・夜ごとに一日で計2回の吸入で治療できるように開発した」とし、「60回吸引する30日分製品で出荷価格も合理的に調整し、患者が処方後も医師の助けなしに自分で楽に投薬できるようにする予定だ」と語った。ユナイテッド製薬とともに製品開発を研究している高麗大学医学部の研究チームの関係者はこの日の発表会で、「UI030の成分は従来の喘息治療剤であるシクレソニド(Ciclesonide)と比較して優れた抗ウイルス効能が確認されている」とし、「特にシクレソニドよりもはるかに低い薬物濃度でもコロナウイルスを抑制する結果が明らかになった」と説明した。

ユナイテッド製薬はUI030と関連し、国内外で計16件の特許を取得しており、臨床試験とともに本格的な製品の生産準備に突入した。

まず国内よりもコロナ19の患者数がはるかに多いフィリピンで、海外臨床試験を推進する計画だ。チェ専務は「いったん今年中にフィリピン現地での臨床3相試験を進めて、治療効果を確認する計画」だとし、「その後は食品医薬品安全処を通じて国内の臨床試験を承認・進行した後、早ければ来年初め、あるいは中盤に製品の発売を目標としている」と述べた。現在、ユナイテッド製薬はフィリピンにも支社を保有しているため、現地の臨床試験はより迅速に行われる見通しだ。

国内外の臨床承認試験が行われて結果が良ければ、製品の製造と発売も早くなると思われる。これに対してユナイテッド製薬のカン・ドクヨン代表は、「これまでUI030の実験結果は非常に鼓舞的で、コロナ19に苦しむ人々の命を救うことができるという期待感が大きい」と述べた。
  • 毎日経済_ソ・ジヌ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-08-19 19:19:33