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現代尾浦造船、サウジからPC船10隻を受注


現代重工業グループの造船会社である現代尾浦(ヒュンダイミポ)造船は、サウジアラビアから計4800億ウォン規模の石油化学製品(PC)運搬船の建造契約を獲得した。液化天然ガス(LNG)運搬船に集中してきた国内造船会社の「受注リレー」が、さまざまな船種に拡大している。

21日、現代尾浦造船はサウジアラビア国営船会社バーリ(Bahri)から5万DWT(載貨重量トン)級の中型PC船10隻の建造契約を受注したと公示した。契約規模は約4850億ウォンに達する。船舶の引き渡しは2022年第1四半期から行われる。今回の契約式はコロナ19の拡散防止のためにオンラインで行われた。この席にはパク・スンヨン現代重工業グループ船舶・海洋営業本部長(副社長)とバーリのアブドゥラー・アルドゥバイキ(Abdullah Al-Dubaikhi)最高経営責任者(CEO)がそれぞれ参加した。

現代尾浦造船は今回のPC船の受注戦で、中国の江蘇新時代造船(New Times Shipbuilding)と終盤まで競合を繰り広げたと伝えられた。こうして先月、バーリと建造意向(LOI)を締結し、事実上は受注を確定した。当時の業界では、PC船建造能力と発注先との関係などさまざまな条件を考慮すると、現代尾浦造船の受注可能性が高いという観測が多かった。

実際、現代重工業グループはバーリと厚い信頼関係を築いている。 2015年に超大型原油運搬船(VLCC)10隻を受注するなど、これまで現代重工業グループがバーリから受注した船舶は51隻にのぼる。

また両社は現在、サウジアラビアのアルイル地域のキングサルマン造船産業団地に造船所の設立を進めている。このプロジェクトでは、サウジアラビアの国営石油会社であるアラムコとアラムコ関連会社のインプレルなども参加している。現代重工業グループの関係者は、「現代尾浦造船はこれまで世界で最も多い800隻のPC船を建造した経験と、バーリとの深い信頼関係によって今回の受注を成功させた」とし、「今後は進んだ技術力で高品質の船舶を建造し、船主と信頼を築いていく」と語った。

業界では今回の契約を契機に、現代尾浦造船は今年は20億ドル(約2兆3710億ウォン)以上を受注するだろうという見通しが出ている。現代尾浦造船の今年上半期の受注額は9億3000万ドル(約1兆1030億ウォン)だ。ハンファ投資証券のイ・ボンジン研究員は、「下半期にLNGバンカーリング船と小型LPG船などを中心に安定した受注が予想される」とし、「今年の予想売上高は前年比3.1%増の2兆9000億ウォンで、営業利益は16.1%増の780億ウォンを展望する」と分析した。現代尾浦造船の今年上半期の売上高は1兆5015億ウォンで、営業利益458億ウォンを記録した。
  • 毎日経済_ソン・グァンソプ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-08-21 17:26:03




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