トップ > 数字経済 > 企業 > SKガス、工場稼働率111％…「コロナ」突き抜け疾走
SKガス（社長ユン・ビョンソク）は大規模な液化石油ガス（LPG）の輸入・サプライヤから、グローバルな総合エネルギー企業に変身している。ガス化学事業に進出した工場は今年の第2四半期に過去最高の稼働率を記録したことに続き、国内産業にLPGと液化天然ガス（LNG）などを通じて電力などのエネルギーを供給するという戦略も順調だ。
21日の業界によると、SKガスが2014年にサウジアラビアの化学企業APC、クウェートの化学企業PICと合弁法人形態で設立したSKアドバンスドは、第2四半期の工場稼働率が111％を記録して歴代最大を記録した。 LPGから水素を切り離してプラスチックの原料となるプロピレンを作るSKアドバンスドは、2016年から商業生産を開始した。第1四半期の定期保守で稼働率が50％に落ちたことを除けば、これまで着実に100％を維持してきた。 SKアドバンスドは今年第2四半期に127億ウォンの営業利益を記録した。 SKガスがLPGの流通を通じて得られた第2四半期の営業利益（557億ウォン）の23％ほどに達している。 SKガスは現在、SKアドバンスドの株式45％を持っている。
業界関係者は、「今年に入って、原料であるLPGとプロピレンの価格差（スプレッド）がかなり縮んだが、2016年以降は定期保守以外の稼働率が100％を常に超えるほど休まずに生産してきた」とし、「SKガスが投資したガス化学部門では安定した利益を出している」と述べた。 SKガスは現在、約80万トンのLPGをSKアドバンスドに供給している。 SKアドバンスドはこれを利用して年産60万トンのプロピレンを生産し、各石油化学社に供給する。特に今年の第2四半期はコロナ19によってマスクなどの衛生用品用ポリプロピレン（PP／ポリプロピレン製の原料）の需要が拡大し、SKアドバンスドの工場稼働率も下半期までこのままで続くと予想される。
SKアドバンスドは昨年、オランダのPP専門会社であるライオンデル・バセル（LyondellBasell）社と大林産業が合作したポリミレ（PolyMirae）社と合弁会社「蔚山PP」を設立して工場建設を開始し、来年に竣工する計画だ。この工場はSKアドバンスドから年間40万トンのプロピレンの供給を受け、PPを生産することになる。蔚山PP工場が竣工すればLPGからプロピレン、そしてポリプロピレンにつながるガス化学の垂直系列化が達成される。
SKガスは発電事業にも電撃進出した。先月、蔚山の「コリアエネルギーターミナル（KET）」が着工されて、SKガスの子会社である「蔚山ガス複合火力（GPS）発電所」の電気・発電事業も本格化している。またKETのLNGタンクを活用した水素生産と冷熱事業など、水素バリューチェーンも拡大する見通しだ。
2017年にSKガスは「唐津エコパワー」を太陽光発電に切り替えて、蔚山GPS発電所を準備するやいなやLNGターミナル事業が自然につながった。蔚山市は地域経済活性化のためのエネルギーハブ事業を積極的に推進する状況であり、韓国石油公社が推進したオイルハブ事業を活性化するために、SKガスに協力を要請してきたものだ。蔚山GPS発電所は年間で最大100万トンのLNGが必要だ。
その後、SKガスは石油公社とKETを設立し、現在は蔚山北港の計270万バレル規模のLNG貯蔵タンクと、計170万バレル規模の石油類タンク（12基）、3隻の燃料輸送船が一度に停泊・荷役できる埠頭などを建設中だ。今後はKETと北港の背後団地まで、最大811万バレル規模のLNG貯蔵タンクの建設が可能だ。特に蔚山北港は立地が良く、北東アジアのLNGハブとして各種船舶にLNGを供給するバンカリングサービス事業にも有利だ。
これによって、SKガスは2024年から国内産業に対してLPGとLNGを同時に供給することができ、発電所からの電力、LNGターミナルを活用した冷熱事業や水素生産などのマルチユーティリティ事業者として生まれ変わることになる。水素ステーション事業と燃料電池発電事業などを通じた水素バリューチェーンも構築していく予定だ。さらにはエネルギー効率化サービス、再生可能エネルギーサービスなどの多様なエネルギーソリューション事業準備にも拍車をかけている。
SKガスの関係者は、「エネルギー市場が親環境に激変している」とし、「すべての種類のエネルギーサービスを最適化して提供できる、親環境エネルギーソリューションを提供する事業者になるためにさらに努力する」と明らかにした。
SKガス、工場稼働率111％…「コロナ」突き抜け疾走
グローバル総合エネルギー企業変身
SKガス（社長ユン・ビョンソク）は大規模な液化石油ガス（LPG）の輸入・サプライヤから、グローバルな総合エネルギー企業に変身している。ガス化学事業に進出した工場は今年の第2四半期に過去最高の稼働率を記録したことに続き、国内産業にLPGと液化天然ガス（LNG）などを通じて電力などのエネルギーを供給するという戦略も順調だ。
21日の業界によると、SKガスが2014年にサウジアラビアの化学企業APC、クウェートの化学企業PICと合弁法人形態で設立したSKアドバンスドは、第2四半期の工場稼働率が111％を記録して歴代最大を記録した。 LPGから水素を切り離してプラスチックの原料となるプロピレンを作るSKアドバンスドは、2016年から商業生産を開始した。第1四半期の定期保守で稼働率が50％に落ちたことを除けば、これまで着実に100％を維持してきた。 SKアドバンスドは今年第2四半期に127億ウォンの営業利益を記録した。 SKガスがLPGの流通を通じて得られた第2四半期の営業利益（557億ウォン）の23％ほどに達している。 SKガスは現在、SKアドバンスドの株式45％を持っている。
業界関係者は、「今年に入って、原料であるLPGとプロピレンの価格差（スプレッド）がかなり縮んだが、2016年以降は定期保守以外の稼働率が100％を常に超えるほど休まずに生産してきた」とし、「SKガスが投資したガス化学部門では安定した利益を出している」と述べた。 SKガスは現在、約80万トンのLPGをSKアドバンスドに供給している。 SKアドバンスドはこれを利用して年産60万トンのプロピレンを生産し、各石油化学社に供給する。特に今年の第2四半期はコロナ19によってマスクなどの衛生用品用ポリプロピレン（PP／ポリプロピレン製の原料）の需要が拡大し、SKアドバンスドの工場稼働率も下半期までこのままで続くと予想される。
SKアドバンスドは昨年、オランダのPP専門会社であるライオンデル・バセル（LyondellBasell）社と大林産業が合作したポリミレ（PolyMirae）社と合弁会社「蔚山PP」を設立して工場建設を開始し、来年に竣工する計画だ。この工場はSKアドバンスドから年間40万トンのプロピレンの供給を受け、PPを生産することになる。蔚山PP工場が竣工すればLPGからプロピレン、そしてポリプロピレンにつながるガス化学の垂直系列化が達成される。
SKガスは発電事業にも電撃進出した。先月、蔚山の「コリアエネルギーターミナル（KET）」が着工されて、SKガスの子会社である「蔚山ガス複合火力（GPS）発電所」の電気・発電事業も本格化している。またKETのLNGタンクを活用した水素生産と冷熱事業など、水素バリューチェーンも拡大する見通しだ。
2017年にSKガスは「唐津エコパワー」を太陽光発電に切り替えて、蔚山GPS発電所を準備するやいなやLNGターミナル事業が自然につながった。蔚山市は地域経済活性化のためのエネルギーハブ事業を積極的に推進する状況であり、韓国石油公社が推進したオイルハブ事業を活性化するために、SKガスに協力を要請してきたものだ。蔚山GPS発電所は年間で最大100万トンのLNGが必要だ。
その後、SKガスは石油公社とKETを設立し、現在は蔚山北港の計270万バレル規模のLNG貯蔵タンクと、計170万バレル規模の石油類タンク（12基）、3隻の燃料輸送船が一度に停泊・荷役できる埠頭などを建設中だ。今後はKETと北港の背後団地まで、最大811万バレル規模のLNG貯蔵タンクの建設が可能だ。特に蔚山北港は立地が良く、北東アジアのLNGハブとして各種船舶にLNGを供給するバンカリングサービス事業にも有利だ。
これによって、SKガスは2024年から国内産業に対してLPGとLNGを同時に供給することができ、発電所からの電力、LNGターミナルを活用した冷熱事業や水素生産などのマルチユーティリティ事業者として生まれ変わることになる。水素ステーション事業と燃料電池発電事業などを通じた水素バリューチェーンも構築していく予定だ。さらにはエネルギー効率化サービス、再生可能エネルギーサービスなどの多様なエネルギーソリューション事業準備にも拍車をかけている。
SKガスの関係者は、「エネルギー市場が親環境に激変している」とし、「すべての種類のエネルギーサービスを最適化して提供できる、親環境エネルギーソリューションを提供する事業者になるためにさらに努力する」と明らかにした。
- 毎日経済＿ウォン・ホソプ記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2020-08-21 20:49:39
