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LS電線、風力・太陽光発電で「金脈」あてる


去る4月にオランダで1342億ウォン規模の海上風力発電用の海底ケーブル供給契約を獲得するなど、再生可能エネルギー分野での領土拡張に拍車をかけているLS電線が、風力発電に続いて太陽光発電事業でも動きを広げている。

25日の業界によると、LS電線は2025年の太陽光発電事業の売上げを現在の2倍以上に増やすことを目標に、新製品を出荷して新市場の開拓に積極的に乗り出すなど、マーケティングを強化している。

去る5月に1500V級の直流(DC)太陽光発電専用ケーブルを出荷し、国際認証機関であるドイツのTUVラインランドから国内初で国際電気標準会議(IEC)と欧州規格(EN)認証を受けたことが代表的な事例だ。

LS電線はTUVの認証を土台に、国内市場はもちろんヨーロッパやアジア、中東などの海外市場の開拓に乗り出す計画だ。最近にも1500V級直流ケーブルを慶南蔚州郡伏安地区の水上太陽光発電所に供給するなど、具体的な成果も出ている。

LS電線は最近、水上太陽光用の水中ケーブルに力を集中している。

LS電線は水上太陽光事業で国内最大規模の水中ケーブル供給実績を持っている。全羅北道群山の遊水地水上太陽光発電所をはじめ、全羅南道高興郡の南亭水上太陽光発電所など30あまりの現場で総70メガワット級容量の事業に製品を供給した。韓国農漁村公社が仁川江華郡のナムジョン貯水池第2地区に建設する3メガワット級の水上太陽光発電所にも水中ケーブルを供給する予定だ。

大規模のグローバル海底ケーブル事業を通じて培ってきた技術力を獲得し、太陽光発電事業にも活用して品質の信頼性を確保したことが成果の秘訣というのが同社側の説明だ。LS電線は国内では唯一、江原道の東海海底ケーブル工場で実際の水中環境と同じ環境を作ってケーブルテストをしている。

LS電線は海外の太陽光発電事業への参加も拡大している。 LS電線のベトナム生産法人であるLSビナ(LS-VINA)は昨年、ベトナムの太陽光発電事業に総5000万ドル規模のケーブル供給契約を締結した。 2年のあいだベトナム中部地域に建設される10ヶ所以上の太陽光発電所に、中・低圧ケーブルを供給する事業だ。同社の関係者は「近隣のアジア諸国とも輸出契約を控えている」と語った。

LS電線は太陽光発電モジュールとパネルを接続する部品であるモジュール用マルチワイヤー市場も先取りしている。従来製品に比べて太陽光を覆う面積が少なく、太陽光発電モジュールの出力を最大化できる高出力マルチワイヤを量産し、ハンファQセルズとLG電子などに供給している。

LS電線は海上風力発電市場でのプレゼンスも固めている。今年4月にオランダの国営電力会社テネットとオランダの北側と西側の近海に建設される2ヶ所の海上風力発電に、2023年までに総210キロメートルの海底ケーブル供給契約を締結したことに続き、6月には台湾の海上風力発電団地に供給する5000億ウォン規模の海底ケーブルの出荷を本格的に開始した。

業界ではLS電線が再生可能エネルギー事業を強化することを具滋?(ク・ヂャヨプ)会長(写真)が年初に発表した「ビジョン2030」を具体化する作業だと見ている。

ク会長は年初、新年のあいさつを通じて「単純製造業からソリューション企業としてビジネスモデルの革新」をモットーに、通信インフラの拡充や電気自動車部品などの新事業の育成、風力や太陽光などの再生可能エネルギー市場への参入に乗り出す計画を明らかにした。
  • 毎日経済_ノ・ヒョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-08-25 19:14:26




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