ハンファQセルズ、欧州で「領土拡張」…太陽光発電所を建設


  • ハンファQセルズの欧州受注実績の推移(左)と世界の太陽光発電の規模


ハンファQセルズ(Hanwha Q CELLS)は太陽電池モジュールにエネルギー貯蔵装置(ESS)を組み合わせた大規模な発電団地をポルトガルに建設する。太陽電池モジュールの製造企業から、トータルエネルギーソリューション企業に転換する作業に本格的な始動をかけたという評価が出ている。

ハンファQセルズは28日、ポルトガル南部のアレンテージョとアルガルヴェ地域の700メガワット規模の太陽光発電事業の入札で、315メガワットぶんの事業権を確保したと明らかにした。 315メガワットは韓国を基準にして、年間約45万人が自宅で使用できる電力量だ。ハンファQセルズは今後、残っている許認可の開発作業を完了し、2024年までに発電所を竣工する予定だ。ハンファQセルズは発電所を竣工した後は地元の電力事業者に売却したり、電力を直接販売することができる。

今回の事業はハンファQセルズがポルトガルで行われたプロジェクトのうちでは最大規模で、ポルトガル初の太陽光発電とESSを組み合わせた形で進行されるという点で意義がある。ハンファQセルズにとっても、ESSを組み合わせた初の大規模なプロジェクトだ。太陽光発電とESSが結合された発電事業は、再生可能エネルギーの間欠性による出力変動を解消することができ、今後の市場拡大が期待される事業というのがハンファQセルズの説明だ。

ハンファQセルズの関係者は、「再生可能エネルギーの拡大に積極的な欧州も、ドイツ以外の国は太陽光発電の比重がまだ大きくなく、電力予備率が平均130%に達するなど電力に余裕もあり、今までは太陽光発電の間欠性が大きな問題とされなかった」とし、「欧州連合(EU)の次元で2030年までに総電力の32%を再生可能エネルギーで生産するという目標を提示するなど、今後は太陽光発電が大幅に拡大される予定であるだけに、ESSと組み合わせた太陽光発電の需要が大幅に増えると予想される」と語った。

ハンファQセルズはこれまで太陽電池モジュール事業に集中してきたが、今年1月に「トータルエネルギーソリューション企業」に生まれ変わるというビジョンを樹立した後は、太陽光発電とESSを結合した太陽電池ソリューション事業、太陽光発電所の開発事業、消費者に直接電気を販売する電力販売事業などを推進している。今回の事業権の確保はこのような努力の延長線上にあるというのが会社の説明だ。

ハンファQセルズは最近、米国のエネルギー管理システムのスタートアップ「ゼリー(Geli)社」を買収し、6月には現代自動車グループと電気自動車の再利用バッテリーを基盤にした太陽光発電連携のESS共同開発のための戦略的協力(MOU)を結ぶなど、トータルソリューション企業としての領域拡張の努力を傾けてきた。今年1月にはスペインで1GW規模の太陽光発電事業権を取得した。

ハンファQセルズは今回の事業権の買収は、欧州市場での継続的な事業拡大のための踏み台になると見ている。ポルトガル政府は2030年までに、全発電源のうち35%を再生可能エネルギーで代替するという計画だ。
  • 毎日経済_ノ・ヒョン記者/チェ・グンド記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-08-28 19:19:12