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LS電線、EV部品事業を3倍に育てる

アルミ電線の需要増加を見込んで 

LS電線(LS Cable & System)は電気自動車用部品事業に総力を傾けている。電気自動車市場の急成長に合わせ、3年以内に電気自動車用部品の売上げをいまの3倍に育てるという計画だ。

4日の電線業界によると、LS電線は2023年までに電気自動車部品事業の売上げを3000億ウォン台に引き上げる目標を立てた。電気自動車部品の売上げは、昨年の時点では売上全体(4兆6000億ウォン)の1.3%である600億ウォンに過ぎなかったが、最近は成長が著しい。今年の売上げは、昨年よりも67%増の1000億ウォン前後になる見込みだ。

LS電線はアルミニウム電線と電気自動車用ワイヤーハーネス、バッテリーパックの部品に使用されるインターコネクションボード(ICB)などを生産している。 LS電線が最近量産を開始したアルミ電線は、従来の銅線より40%以上も軽く、車両1台当たりで計25キログラムの電線重量を15キログラムに減らすことができる。

LS電線は慶北地方の聞慶(むんぎょん)に国内唯一のアルミ電線専用ラインを構築した。 LS電線は電気自動車業界の車体軽量化の傾向が強まりつつ、現在は5%以下であるアルミニウム電線の採用比率が2025年には30%以上になると見ている。

LS電線は先月からLS電線ポーランド法人(LSEVP)を通じて、LG化学にバッテリー関連部品を供給し始めた。今年のLSEVPの売上げは200億ウォン程度にとどまると予想されるが、すでに5700億ウォン以上の受注残高を確保しており、来年の売上げは大幅に増えると予想される。

先だってLS電線は昨年5月、ポーランド南西部のジェルジョニュフ市に敷地2万6450平方メートル規模の工場を竣工した。 LS電線はこれを土台に、欧州市場でのマーケティングを強化する計画だ。顧客社の電気自動車の開発段階から参与し、現地の需要に迅速かつ柔軟に対応するという戦略だ。長距離走行のためにはバッテリーの内部電源を接続する部品の設計と開発が重要で、LS電線の場合はこれまで培ってきた高電圧電気のノウハウなどから技術力を確保しているという点が強みとしてあげられる。

LS電線は中国市場への進出にも注力する方針だ。 LS電線は2012年に電気自動車1位のBDNT社とハーネスの供給契約を結び、中国市場でのシェアを高めている。 BDNTは独ダイムラーベンツと中国の亜迪(BYD)が中国の電気自動車市場を攻略するために設立した合弁会社だ。
  • 毎日経済_ソン・グァンソプ記者/チェ・グンド記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-10-04 17:43:58




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