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LGディスプレイ「コロナに乗って赤字脱出」

7四半期ぶりに黒字転換か 

LGディスプレイは7四半期ぶりに赤字の沼を脱し、1000億ウォン台の営業利益を出す見通しだ。「コロナ19」の長期化で在宅期間が増え、テレビとIT製品の需要が増加したおかげだ。

証券業界で推定した実績推定値を総合すると、今年の第3四半期にLGディスプレイは6兆後半から7兆台前半の売上げと、営業利益は少なくとも700億ウォン台から最大で1500億ウォン水準だ。

この見通しが正しければ、売上げは6四半期ぶりに前年比プラスに転換するものであり、営業利益は最後に黒字を出した2018年第4四半期(2790億ウォン)以来の7四半期ぶりに黒字転換になる。

今回の実績改善はコロナ19で世界的に在宅勤務やオンライン授業などの非対面の雰囲気が形成され、面積当たりの販売価格が高くて収益性の良いノートパソコンやタブレットなどのIT機器のパネル需要が堅調な流れを見せた。

またコロナ19で外出が制限された状況で、消費者のテレビの買い替え需要までが集中したことで、第3四半期はLCDテレビパネルの価格がこれまでで最大の17%ほど上昇したことも影響を及ぼした。

ハナ金融投資のキム・ヒョンス研究員は「LGディスプレイの第3四半期の売上げと営業利益は、それぞれ6兆8000億ウォンと1107億ウォンと見込まれる」とし、「売上げは6四半期ぶりに前年比プラスに転じて、営業利益は7四半期ぶりに黒字転換が予想される」と語った。

大信証券のイ・スビン研究員は、「今回の黒字転換の要因は、11月に発売予定のiPhoneでPOLEDパネルの出荷が始まり、売り上げが発生している」とし、「下半期のLGディスプレイ製POLEDパネルの出荷量は2400万台と予想される。POLED事業部門の赤字規模は大幅減少が予想される」と語った。

ユジン投資証券は、LGディスプレイの下半期の黒字転換の強度はこれまでの予想を超えるものと予想した。ユジン投資証券は、LGディスプレイの第3四半期の売上高と営業利益を、それぞれ7兆1400億ウォンと1500億ウォンで予想した。

ユジン投資証券のイ・スンウ研究員は、「9月を過ぎてIT製品の出荷高とLCD TVパネルの価格上昇が予想よりも強く続いている」とし、「海外旅行やレジャー関連の支出額がITと家電や自動車などの耐久財消費に移動する傾向が現れているためだ」と分析した。

イ・スンウ研究員は続けて、「在宅勤務とオンライン講義の長期化で、モニターやノートパソコン、タブレットの需要増が続くと予想されることから、第4四半期の営業利益推定値も2500億ウォン(従来は110億ウォン)に上方する」と付け加えた。

一方、LGディスプレイは今月22日に2020年第3四半期の業績発表を行う。
  • 毎日経済_キム・スンハン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-10-18 05:48:57




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