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SKネクシリス、「銅箔」技術で世界をリード

二次電池の核心素材 

  • SKネクシリス、「銅箔」技術で世界をリード

  • SKネクシリス(SK Nexilis)は昨年、世界で最初に4マイクロメートル(髪の毛の20分の1の太さ)の銅箔を開発した。写真はSKネクシリスが製造した銅箔。


「競合各社がぐうぜん一度だけホームランを打つこともあるでしょう。しかし私たちほど維持できないできません」。

ソウルから車で3時間ほど走った内蔵山(ねじゃんさん)近くのSKネクシリスの井邑(ちょんうぷ)工場に到着した。 SKネクシリスは電気自動車をはじめ、スマートフォンやラップトップコンピュータなどの情報技術(IT)機器などに使用される二次電池の核心素材である「銅箔」を開発・量産する。

去る22日に訪れたSKネクシリス井邑工場は「Kバッテリー」掘り起こしに合わせて、来年の下半期に稼動予定の第5工場と2022年上半期に稼動予定の6工場の増設作業の真っ最中だった。

銅箔を作る過程自体は単純だ。この日、SKネクシリス工場では溶解・製箔・スリッティングの3つの主要な段階が進められていた。直径3メートルに達する溶解槽に銅線を入れる溶解プロセスが最初だ。その後、大きなドラムに電気をかけて銅がドラムに貼りつけば、ゆっくりとドラムを回しながら銅を引き上げる「製箔」プロセスを経る。ドラムを回す速度とかける電圧などによって、銅箔の品質と厚さなどが決定される。その後は顧客の要求に応じて、さまざまな長さに切る「スリッティング」プロセスだ。

簡単に思えるが、全世界でSKネクシリスほど銅箔を長く薄く広くしながら均一にできる企業はない。 SKネクシリスは昨年、4マイクロメートル(髪の毛の20分の1の太さ)の銅箔を世界に先駆けて開発した。この日に工場で触れた4マイクロメートル厚の銅箔は、手にローションを塗ってのばしたよりも薄く感じられた。バッテリーに使用される銅箔は薄ければ薄いほどその空間に陰極活物質をより入れることができ、バッテリーの容量が増えて重量も減る。

キム・ヨンテSKネクシリス代表は、「電気自動車一台におおよそ30キログラムほどの銅箔が入るが、薄い銅箔を使用するほど重量を大幅に削減することができる」と語った。 SKネクシリスは4マイクロメートル銅箔を1.4メートルの幅で、世界最長の長さである30キロメートルで量産することができる。銅箔は長く広く作るほど、その後のバッテリー製造過程で一度に多くの製品を作ることができる。また銅箔が均一であればこそ、無駄なく効率的に使用することができる。 SKネクシリスは競合他社よりも5~8年ほど進んだ技術があると説明した。

SKネクシリスは技術力を前面に出して、生産量を増やしている。 第5・6工場の完成時には現在の3万4000トン水準の生産量が5万2000トンに増える。 SKネクシリスは2025年までに3~4倍に引き上げる計画だ。

海外工場の用地も年内に決める計画だ。キム代表は「ドローン、電気自動車、ロボットなどの産業全般で二次電池の需要が増えており、銅箔の需要も大幅に増えざるを得ない」とし、「SKCに編入されて学んだSKグループの経験とインフラを通じて、SKネクシリスは最終的に銅箔市場の勝利者になるという自信を持って投資を拡大している」と述べた。

SKネクシリスは去る1月、SKCが株式を100%取得した会社だ。 1996年にLG金属の銅箔事業部として出発してLSグループに所属したが、2018年に独立して社名をKCFTにした後、今年になってSKグループのメンバーになった。最近はバッテリー市場が大きくなりつつ、LG化学とSKイノベーション、パナソニックやCATLなど国内外の主要バッテリー企業に銅箔の供給を増やしている。
  • 毎日経済_井邑=チェ・グンド記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-10-28 19:27:01




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