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サムスン電子「GALAXY S21」の出荷を前倒し

来年1月末に出荷か 

  • サムスン電子「GALAXY S21」の出荷を前倒し

サムスン電子は戦略スマートフォンの新型モデルである「ギャラクシーS21」を例年よりも1カ月半前倒しして、早ければ来年1月末に全世界へ本格的に出荷する。中ファーウェイ(華為技術有限公司/Huawei)社の市場の空白をすばやく攻略しながら、同時にAppleの「iPhone 12」を牽制し、スマートフォン市場の1位を守るという目標だ。市場の変化を新製品の出荷で柔軟に調節して王座を守るという李在鎔(イ・ヂェヨン)サムスン電子副会長の強い意志が反映された動きでもある。

2日の関連業界によると、サムスン電子は来年1月中に「ギャラクシーS21」のグローバルアンパックイベント(公開行事)を完了し、遅くとも1月末から2月初めに製品を公式発表することにした。

サムスン電子のスマートフォンを代表するギャラクシーSシリーズは、毎年2月か3月にアンパックイベントを開いた後、3月か4月の中旬に出荷する慣行を守ってきた。前作の「ギャラクシーS20」は昨年2月12日に公開し、3月6日から全世界で同時出荷した。ギャラクシーS21はこのような慣行よりも1カ月半ほど早いわけだ。スマートフォン業界の関係者は、「サムスン電子は慶北の亀尾(くみ)とベトナム工場で近いうちに製品の量産に突入する」とした。

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  • 第3四半期のシェア


情報技術(IT)市場調査機関IDCによると、サムスン電子は今年の第3四半期の世界スマートフォン市場ではシェア22.7%で1位を奪還した。前四半期は1位だったファーウェイは、5月に始まった米国発の制裁で販売が急減した。制裁で全世界の半導体・ディスプレイ企業のファーウェイに対する供給が妨げられたためだ。またインドでは反中感情が高まり、韓国産のスマートフォンが反射利益を享受したことも一役買った。

サムスン電子はギャラクシーS21を通じてファーウェイのパイを攻略しながら、米アップルが最近発売したiPhone 12の人気も抑えるという方針だ。

コロナ19は来年まで続くだろうという予想が多いだけに、サムスン電子は新製品の発売日程も柔軟に組むと見られる。 毎年2月にスペインのバルセロナで開かれる国際スマートフォンイベントの「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」は、今年はコロナ19の影響でキャンセルされたし、来年も通常の開催は不透明だ。スマートフォンメーカーはオンラインで、各社が適時に製品を公開すればよい。
  • 毎日経済_イ・ジョンヒョク記者/イ・スンユン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-11-03 08:34:24




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