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韓マンド社、米アマゾンのEV配送車に部品供給


  • 韓マンド社、米アマゾンのEV配送車に部品供給
  • EVの年度別販売量と予想値


自動車部品大手のマンド(MANDO)は来年から世界的な電子商取引企業であるAmazon(アマゾン)の配送車両に、自律走行関連の核心部品である尖端運転システム(Advanced Driver Assistance System/ADAS)を供給する。

1日の自動車・証券業界によると、マンドは2021年からアマゾンが配送車両に使用する予定の自律走行レベル3の電気自動車の前方レーダー、前方カメラ、自動緊急ブレーキシステム(AEB)機能などのADASを供給する。 ADASのほかには電子式冗長運転システムと電子ブレーキシステムなど、マンドの電気電子(E/E)製品が搭載される予定だ。マンドはアマゾンが生産を委託した配送車両10万台ほどに該当部品を供給することが分かった。

自律走行のレベル3は、限られた条件の下で自律走行が可能な「条件付き自動化」段階だ。運転者の搭乗が確認された後にのみ動作することができ、自律走行を行っていても運転者による運転に切り替える必要がある場合は車内の警告システムが作動する。

AEBは車両がレーダーセンサーとカメラを利用して前方障害物を感知して、これをドライバーに知らせたり自動で停止する、自律走行機能において重要な部品の一つだ。マンドは2014年、韓国で初めてAEBシステムを開発し、現代自動車の新型「ジェネシス」で装着を開始した。

電子式冗長運転システムと電子ブレーキシステムは電気自動車に必須の部品だ。電子式冗長運転システムはステアリングシステムの実装に必要なモーターを冗長し、一つのモーターが故障しても他のモーターが補完するようにしたものだ。電子ブレーキシステムはモータを利用する方式で、既存の油圧式制御に比べて制御速度が速く重量が軽いという長所がある。これらの製品はすべてマンドが独自開発を通じて確保した技術力を土台に誕生した製品だ。

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マンドは2008年、チョン・モンウォン会長(写真)の就任後、電気自動車の成長に備えて関連分野に集中的に投資し、技術力を確保してきた。チョン会長は社員に近い将来に車のほとんどはグリーンカーに変わるだろうとし、電気自動車と水素自動車に適した部品への切り替えを注文してきた。その結果、マンドは車両における電気・電子製品の売上げの割合が全体の60%ほどを占めている。電気・電子製品は昨年の売上高6兆ウォンのうち3兆6000億ウォンを担った。

今後は自律走行車・電気自動車など、未来車の時代が本格的に来ることが期待され、マンドはさらに注目されると思われる。最近、アマゾンのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)は「グリーンデリバリー」をあらためて強調し、今後はすべての配送車両を電気自動車に変えると明らかにしたことが期待感を高める。

マンドは昨年10月に米国電気自動車スタートアップ「Canoo(カヌー)」と50万台ぶんの「電子制御式ステアリング(SbW/Steering by Wire)システム」 の供給契約を締結し、2022年から本格的に量産する予定だ。マンドが世界に先駆けて開発したSbWシステムは、ステアリングホイールと車輪が完全に分離されたステアリングシステムで、ステアリングコラムとギアボックスを接続する機械を除外して電気信号で車両の方向制御を可能にする。
  • 毎日経済_ソ・ドンチョル記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-11-01 19:47:56




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