韓国航空サービス、航空機の重整備施設を竣工

「航空機整備のハブに」 


  • ボーイング737を4機同時に整備が可能な整備棟の竣工で、韓国航空サービス(ケムス)は年間100機規模の重整備処理施設を備えることになった。済州航空の飛行機が待機している。 [泗川=ハン・ウラム記者]


去る17日、KTX晋州駅から車で10分あまり南に移動すると慶尚南道の泗川市に入った。街灯から格別だった。道路に沿って並んでいる街灯は、すべて航空機をかたどっている。上空には飛行機の運航音が頻繁に聞こえた。韓国航空宇宙産業(KAI)が独自の技術で開発した超音速航空機「T-50」が、泗川市の上空を旋回しながら威容を誇る音だ。泗川空港の向こうは泗川航空宇宙クラスター産業団地の造成が盛んだ。まだ辺ぴな産業団地に10階建てとほぼ同じ高さ29メートル、総面積1万6151平方メートルの新しい築建物が姿を現した。東アジアの航空機重整備ハブとして位置づけられる、韓国航空サービス(KAEMS/ケムス)が竣工した民間航空機の整備棟だ。

ケムスはこの日、泗川市の本社で民間航空機整備棟の竣工式を開催した。ケムスはKAIの子会社で、国土交通部から指定された国内で唯一の航空整備・修理・分解点検(MRO)の専門企業だ。短距離フライトであるボーイング737(B737)民間航空機の整備はもちろん、「スリオン」ヘリコプターをはじめとする官民軍のヘリ整備や軍用機の整備などを任されている。

KAIのアン・ヒョンホ社長は竣工式の祝辞で、「今回の整備棟の敷地はMRO専用敷地として泗川市と慶尚南道の全面的な支援を通じて開発された」とし、「ケムスが現在の主力である格安航空会社(LCC)の整備量に加え、大韓航空やアシアナ航空の航空機だけでなく、軍用機のMROに至るまで領域を拡大しなければならないという課題を抱えており、これをこなすだろうと確信した」と述べた。

ケムスは今回の整備棟竣工で、年間に100機のB737の重整備作業が可能になった。 B737に加えて同じクラスの機体であるA320機種の重整備認証まで獲得した。今後はB787のような大型の機体の重整備を担当できる能力を備えている。現在、国内で運航するB737の機体は200機あまりに達している。このうちの相当数の機体は国内で重整備処理が可能な能力が足りないことから、海外に出て重整備を受けなければならないという不便さがあった。

ケムスのチョ・ヨンギ代表は、「国家航空MROをリードする企業として(香港やシンガポールなどの)東南アジアとの競争を勝ち抜く一方で、地理的利点を活用して日本のLCCを誘致し、F-16などの軍用機の装備まで領域を拡張し、泗川中心の航空MROネットワークを構築するつもり」だと語った。ケムスの事業領域拡大を通じて、東アジア地域で最高のMRO企業に成長するというビジョンを明らかにしたものだ。

ケムスのこのような野心は、単純な重整備産業を超えて、部品供給から整備、交換に至る高付加価値の整備産業に向かっている。泗川市と慶尚南道は、航空MRO産業団地のインフラを造成するために予算1500億ウォンを投入し、ケムスの成長のための支援を惜しまない。ケムスは2018年7月にKAI(持分率66%)、韓国空港公社(20%)、BNK金融グループ(9%)、済州航空(5%)などが共同で出資して設立された。
  • 毎日経済_泗川=ハン・ウラム記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-11-18 19:53:09