LG化学、バッテリー素材もグローバル1位狙う


来月1日のバッテリー部門の分社を控えているLG化学は、バッテリー素材に対する積極的な投資に乗り出す。「前駆体」と「陽極材」をはじめ、「カーボンナノチューブ(CNT)」などのバッテリー製造に必須の素材に対する生産量を拡大し、増え続ける電気自動車市場に先制的に対応するという戦略だ。 LG化学は来年、バッテリー素材分野で売上げ2兆ウォンを達成する計画だ。

22日の業界によるとLG化学が中国のファユコバルト(Huayou Cobalt/華友鈷業)と設立した、年産4万トン規模の陽極材合弁生産法人が先月末から本格的に量産に突入した。中国のメディアによると、合弁生産法人工場は9月に竣工を終えて一ヶ月あまりの試験生産を正常に仕上げた。

LG化学は2018年4月、世界1位のコバルト精錬業者であるファユコバルトと前駆体および陽極材の合弁契約を結んで設備投資を推進してきた。 LG化学は陽極材合弁会社に1561億ウォンを出資して51%の株式を確保し、前駆体部門には833億ウォンを投資して持分49%を確保した。

無錫工場と同じく江蘇省に位置した前駆体の合弁生産法人である衢州(くしゅう)工場も、年間4万トン規模の生産能力を確保して創業を開始した。前駆体は陽極材の原料で、コバルトとニッケルそしてマンガンなどから製造する。前駆体にリチウムを組み合わせることで、二次電池の核心素材である陽極材になる。

バッテリー素材工場が投資から2年めで稼動し、LG化学は来月のバッテリー部門の分社を控え、衢州工場で製造された前駆体を無錫工場に送って陽極材を生産し、これをLGエネルギーソリューションがバッテリー製造に活用する製造過程垂直系列化を完成した。 LG化学と中国の無錫・衢州工場で生産される陽極材と前駆体は、全量が南京バッテリー工場(小型・電気自動車・ESS)と欧州ポーランドのヴロツワフ工場(電気自動車)に供給される。

現在、LG化学は清州工場に3万トン規模の陽極材の新規増設も準備している。今月末の理事会で増設案件が可決されれば、年末から設備投資が本格的に始まる。来年に着工予定の年産6万トン規模の亀尾工場まで完成したら、LG化学の陽極材生産能力は現在の4万トンから、2025年には17万トンに大きく増える。これによって現在は25%水準の陽極材の内在化率は、今後は35%以上に拡大される。

LG化学のバッテリー用CNTの売上げも昨年の100億ウォンから今年は200億ウォンに急増し、増設に乗り出している。 CNTは陽極材に「導電材」として添加する、導電材とは電気と電子の流れを助ける素材だ。陽極材にCNTを入れると既存のカーボンブラック導電材と比較して電気の移動度が10%以上良くなり、導電材の使用量を30%削減することができる。導電材の使用量が減った空間を極材で満たすことができるので、バッテリー容量と寿命を延ばすことができる。

LG化学は来年上半期の稼働を目標に、約650億ウォンを投資して麗水工場に1200トン規模のCNTの増設している。増設が完了すると、LG化学のCNT生産量は従来の500トンから1700トンに拡大される。増設によって年間で約400億ウォンの追加売上げを期待している。

業界によると、LG化学の陽極導電材の内在化率は70%に達すると推定される。陽極材の生産能力拡大とCNTの増設によって、LG化学のバッテリー素材関連の売上げは今年の約8000億ウォンから来年は約2兆ウォンと2倍以上に急増し、その後2025年には4兆ウォン以上に拡大すると予想される。

これとともにLG化学は新設法人LGエネルギーソリューションと、バッテリーの素材コストの40%を占める陽極材分野で、特許使用契約を活用した研究開発(R&D)も本格的に進めていく計画だ。

一方、「LGエネルギーソリューション」理事会の議長にはLG化学のシン・ハクチョル代表取締役副会長、初代社長はキム・ジョンヒョン電池事業本部長が有力視されている。
  • 毎日経済_ウォン・ホソプ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-11-22 17:19:52