韓SK、「喜色満面」…アストラ製ワクチンを受託生産

年間5億人分に拡大 

  • アストラゼネカ製ワクチンの概要


英国の製薬企業アストラゼネカ(AstraZeneca)社とオックスフォード大学(University of Oxford)が共同で開発中のコロナ19ワクチンが成功効果を出したことが確認され、このワクチンを委託生産(CMO)するSKバイオサイエンス(SK bioscience)社のコロナ19ワクチン事業がはずみを得ることになった。

政府もSKバイオサイエンスが委託生産しているアストラゼネカ製ワクチンを国内接種に使用するために、アストラゼネカ側と交渉していることが伝えられた。コロナ19ワクチンの確保に懸命な政府としては、アストラゼネカと大規模なワクチン供給契約を締結するならばワクチンの需給問題でひと息つけることになる見込みだ。

ロイターなどの外信による23日(現地時間)、アストラゼネカ社とオックスフォード大学はコロナ19ワクチンに対する臨床第3相の中間解析の結果を発表し、免疫効果が平均70%であり、投与方法に応じては最大で90%までの予防効果を得ることができると明らかにした。

アストラゼネカは来月25日に最終的な臨床結果を発表する予定だ。また米国や欧州などで緊急使用の承認を申請する計画だ。

アストラゼネカ製ワクチンは先だって第3相の結果を発表した米ファイザー(Pfizer)社や米モデルナ(Moderna)製ワクチンに比べ、相対的に大きく低価格であることが強みだ。アストラゼネカは成人1回接種を3ポンド(約4500ウォン)で供給する予定だ。モデルナ製ワクチン(32~37ドル/約3万5000~4万1000ウォン)とファイザー製ワクチン(19.5ドル/約2万1000ウォン)に比べて、最大で10分の1の水準だ。また冷蔵室の温度である2~8度で6ヶ月間の保管が可能となり、氷点下75度を維持しなければならないファイザー製ワクチンよりも倉庫や流通過程がはるかに容易だ。

国内の関心は、7月にSKバイオサイエンスと委託生産契約を締結したアストラゼネカ製ワクチンの継続的な生産と、国内へ導入するかどうかに集中している。SKバイオサイエンスは現在、慶尚北道・安東のワクチン専用工場(Lハウス)でワクチンを生産している。

アストラゼネカは臨床第3相まで終えて販売許可を受けた後に生産に乗り出した場合、急増するワクチンの需要に合わせることができないことから事前にワクチンを生産しているわけだ。

臨床第3相の結果が期待よりもよくない場合は生産した量を廃棄処分しなければならないが、こんかい肯定的な臨床結果が出たことにより、SKバイオサイエンスは生産を拡大持続できることになった。Lハウスのワクチンの年間生産規模は、既存の1億5000万ドース(1回接種分)から、最近は5億ドースまで拡大した。 2回接種するワクチンの特性を勘案すると、韓国国民(5200万人)のすべてが2回接種を行っても、Lハウスは充分カバーすることができるわけだ。

政府は米ファイザー社やモデルナ社のワクチンよりも、国内企業との委託生産契約を結んだアストラゼネカ製ワクチンの確保に注力していると伝えられた。

実際、去る7月に保健福祉部がアストラゼネカおよびSKバイオサイエンスと締結した三者間の協力意向書(LOI)は、ワクチン候補物質「AZD1222」に対する世界供給と、国内物量の確保に協力するという内容が盛り込まれている。政府はアストラゼネカ側と交渉し、1000万人ぶんのワクチンを確保する方針であることが伝えられた。
  • 毎日経済_キム・ビョンホ記者/パク・ユンギュン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-11-24 17:44:48