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サムスン電子、歴代級の昇進…役員214人を抜擢


  • サムスン電子、歴代級の昇進…役員214人を抜擢

4日、サムスン電子はコロナ19などの危機の中でも歴代級の役員昇進人事を実施し、世代交代の基調を強化した。去る2日の社長団人事では既存の代表3人を留任させて不確実性を最小化した中で、次世代の人材プールを強化することによって、組織に活力と緊張感を吹き込むための措置として解釈される。抜擢された人士もまた、ここ5年間で最も大規模に断行された。

コロナ19にもかかわらず、第3四半期に67兆ウォンに達する歴代最大の売上げを達成するなど、実績の改善に大きく寄与した社員に対して確実に補償する李在鎔(イ・ヂェヨン)副会長の成果主義原則が反映された人事とみられる。例年に比べて副社長の昇進者を大幅に増やし、次世代の最高経営責任者(CEO)の候補群を厚くするとともに、研究開発(R&D)とソフトウェア(SW)関連の昇進も拡大基調を維持するなど、李副会長が率いる「新しいサムスン」の青写真を提示したという評価も出ている。

今回の役員人事で際立つ特徴の一つは、李副会長が関心を注いでいるソフトウェア分野への躍進だ。役員昇進の規模が前回の人事の時の10人から21人へと大幅に増えた。「ソフトウェアの優秀人材を昇進させて、将来の革新能力を確保するための人事」だというのがサムスン電子側の説明だ。

今回副社長に昇進したソフトウェア人材は、ユン・ジャンヒョン無線事業部SWプラットフォームチーム長とイ・ジョニョル メモリ事業部SW開発チーム長の2人だ。ユン・ジャンヒョン副社長は無線事業部のSW開発を統括しており、イ・ジョニョル副社長はPCやサーバ用のストレージデバイスに使われるソリッドステートドライブ(SSD)などのNAND型フラッシュメモリを基盤にした製品の速度などを左右するファームウェアの開発で製品の競争力を高めた功績を認められた。このほかにギャラクシーS20、ギャラクシーノート20、ギャラクシーZフリップ、ギャラクシーZフォールド2などのソフトウェア開発を担当したキム・ジョンシク無線事業部戦略製品SW PLグループ長が専務に昇進し、映像ディスプレイ(VD)事業部ではGoogleとマイクロソフト(MS )出身のSW専門家であるキム・ヨンジェSW開発グループ長が専務級の専門委員に選任された。

エンジニア出身の副社長を大挙抜擢したことも目を引く。チェ・スンボム サムスンリサーチ技術戦略チーム長をはじめ、新規ラインの設置と設備の最適化問題を改善し、生産性向上に寄与したユン・テヤン グローバルインフラ総括平沢事業長、ディスプレイ用量子ドット素材の開発を主導したハン・インテク サムスン総合技術院材料研究センター長などがその主人公たちだ。中核事業である半導体分野では、システムLSI事業部LSI開発室長にイ・ソクチュン専務、半導体研究所ファウンドリプロセス開発チーム長にファン・ギヒョン専務がそれぞれ副社長に昇進任命された。

市場に対する正確な分析を通じて、北米のスマートフォン売上げと市場シェアの拡大および損益の改善などの市場支配力の強化を主導したチェ・バンソプ米国SEA法人モバイルビジネス長とコ・スンファンVD事業部購買チーム長、キム・ハクサン無線事業部NC開発チーム長もそれぞれ副社長に昇進した。

イ・ジュニ ネットワーク事業部先行開発グループ長は無線通信技術の専門家で、5G基地局の仮想化技術の商用化を主導し、サムスン電子が米ベライゾン社などのグローバルな通信事業者からの受注を獲得するところに寄与した功労を認められて副社長に昇進した。 1969年生まれの51歳で、新任副社長のうちで最年少の昇進者だ。
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  • 毎日経済_ノ・ヒョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-12-04 22:42:13




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