トップ > 数字経済 > 企業 > ポスコ、水素事業に本格的に進出…事業部を発足

ポスコ、水素事業に本格的に進出…事業部を発足


  • ポスコ、水素事業に本格的に進出…事業部を発足

去る11日、事実上は再任を確定した崔正友(チェ・ヂョンウ)ポスコ会長(写真)の「親環境」の動き」が速度を出している。ポスコは次世代エネルギー源として脚光を浴びている水素事業に本格的に進出することにした。 2050年までに500万トンの「グリーン水素」生産体制を構築し、売上げ30兆ウォンを達成して水素市場の主導権を確保するという戦略だ。

13日、ポスコはこれらの目標を骨子とした「水素経済を牽引するグリーン水素大手企業」ビジョンを明らかにした。このために来年1月に事業部を発足させ、2030年までに水を電気分解して水素を生成して抽出するなどのコア技術・能力を早期に確保し、グループの成長事業として育成することにした。浦項産業科学研究院(RIST)を中心に、国内外の研究機関と研究開発(R&D)の協力も進める計画だ。

チェ・ジョンウ会長は「将来のクリーンエネルギーの核心である水素を主導的に生産し、供給できるようにする」とし、「カーボンニュートラル社会のための国の水素生態系の完成に貢献したい」と語った。

現在、ポスコは鉄鋼の製造工程で発生する副生ガスと液化天然ガス(LNG)を利用して、年間7000トンの水素生産能力を備えている。今後、ポスコは水素を活用した鉄鋼生産技術「水素還元製鉄工法」の研究と、水素を「生産・輸送・貯蔵・利用」するために必要な鋼材の開発などの能力を強化していく方針だ。

ポスコは「2025年までに副生水素の生産能力を7万トンに増やし、2030年までにグローバル企業とともにブルー水素を50万トンまで生産する計画」だとし、「グリーン水素も2040年までに200万トン、2050年までには500万トンの生産体制を完成する」と説明した。ブルー水素は天然ガスなどの化石燃料を利用して生産された水素であり、グリーン水素は再生可能エネルギーを基盤に水を電気分解して生成された水素をいう。

特にポスコは2050年までにグリーン水素を基盤とした水素還元製鉄所を実現することにした。鉄鋼分野でも脱炭素および水素の時代を開くという趣旨だ。水素還元製鉄工法が商用化されると、最大で年間370万トンのグリーン水素が必要になる。これによって最大の水素需要企業であり生産企業として跳躍することが期待される。

また、グリーン水素の製造と輸送に必要な核心技術を確保するために、国内外の研究機関との技術協力を進め、グローバル企業とのパートナーシップも推進することにした。水素の輸送と保管の中核技術としてあげられるアンモニアの水素抽出技術の開発にも乗り出す予定だ。アンモニアは水素を窒素と結合させたもので、輸送と貯蔵が容易で、効率的かつ経済的な運搬体として評価されている。

グリーン水素の「バリューチェーン(価値連鎖)」を構築するためのグループ会社の能力も総動員する。ポスコインターナショナルは海外ネットワークを活用し、政府の水素導入事業と海外の水素プロジェクトに参与して、ポスコ建設は水素都市開発プロジェクトだけでなく、水素の貯蔵・輸送に必要なプロジェクト施工を担当する方式だ。ポスコエネルギーは水素専用ターミナルを構築し、今のLNGタービン発電を2030年から水素タービン発電に切り替えていく計画だ。
  • 毎日経済_ハン・ウラム記者/ソン・グァンソプ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-12-13 20:23:10




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア