韓、防衛産業「ビッグ3」今月だけで2兆受注

新事業もサクサク 

  • 韓国防産「ビッグスリー」の受注現況


今年末、国内の主要防衛産業は相次いで大型事業を受注することに成功している。韓国航空宇宙産業(KAI)とハンファ・エアロスペース(Hanwha Aerospace)、LIGネクスワン(LIG Nex1)などのいわゆる韓国防産「ビッグ3」が今月発表した契約規模だけで2兆ウォンに迫る。これらの企業は将来の新事業の発掘・育成のために、国内外の有望な中小・ベンチャー企業の株式投資にも積極的に乗り出している。

ハンファ・エアロスペースの子会社であるハンファシステムは24日、国防科学研究所と計5386億ウォン規模の「韓国型次期駆逐艦(KDDX)」の戦闘管理システム(CMS)・多機能レーダー(MFR)の開発事業契約を締結した。これによってハンファシステムは2029年までにKDDX核心装備を本格的に開発し、今後これらの装備は6隻のKDDXに搭載される。 KDDXは核心武器システムと各種装備を純粋な国内技術で建造した、最初の国産駆逐艦だ。 6000トン級の「ミニイージス艦」と呼ばれ、全体の事業規模は7兆8000億ウォンに達する。ハンファシステムは最近、防衛事業庁とも1845億ウォン規模の防空指揮統制警報システムの2次量産契約を結んだ。

韓国航空宇宙産業は今月だけで計9500億ウォン規模に達する事業を受注した。去る23日にはブラジルの航空機メーカーのエンブラエル(EMBRAER)とE190および195 E2の翼部品の供給契約を締結した。今回の契約金額は893億ウォンだ。また契約期間が2035年までであることから、その間に追加の契約を結ぶ可能性は非常に高い。これよりも先だって、去る16日には英国の航空機メーカーのエアバス(Airbus)と7176億ウォン規模のA350-900の翼部品の供給契約を締結した。前日の15日にはイスラエル・エアロスペース(IAI)とガルフストリームG280の胴体構造物の供給契約(1492億ウォン)を締結した。

LIGネクスウォンも年末の「受注ラリー」を続けている。大宇造船海洋と締結した789億ウォン規模の「張保皐(チャンボゴ)-I」潜水艦の性能改良事業契約をはじめ、国防科学研究所とKDDXのソナーシステム(ソナー、486億ウォン)と送受信装備(481億ウォン)を、防衛事業庁とFM無線機のセット(465億ウォン)と2.75インチ誘導ロケット(445億ウォン)などの契約を相次いで獲得した。今月の受注件数は6件で、全体の契約金額は2772億ウォンだ。

防衛産業界の関係者は、「今年の初めから業況の見通しは明るくないうえに、コロナ19事態まで加わって懸念は大きかった」とし、「何よりも国外マーケティングや販路の開拓に困難が多かった」と語る。この関係者は続いて「下半期に発注が多いこの業界の特性と相まって、最近は受注が増えた」とし、「今年末にKDDXなどの主要な事業が可視化し、業況が徐々に活気を帯びるようす」だと付け加えた。

あわせて国内の主要防衛産業は、新成長動力の確保にも速度を出している。ハンファシステムはこの日、米国の衛星アンテナ専門のベンチャー企業Kymeta(カイメタ)社に3000万ドル(約330億ウォン)を投資したと発表した。戦略的パートナーシップを構築し、低軌道衛星アンテナ市場を先取りするという戦略だ。ハンファシステムは来年から、カイメタの衛星アンテナ製品の国内独占権を確保して、国内外の市場開拓に乗り出す方針だ。また次世代の電子衛星通信アンテナの共同開発も計画している。

LIGネクスウォンも最近、国内の無線通信機器の専門企業であるイノワイヤレス(Innowireless)社を買収し、民需事業に力を入れている。 2000年に設立されたイノワイヤレスは移動通信用の最適化と試験・計測ソリューション、そして小型基地局の分野での技術力を持った先導企業として評価されている。全従業員のうちで研究開発(R&D)人材が70%を超え、中小企業庁が選定する「グローバル強小企業」として名前を上げた。 KAIは最近、リアルタイム航空機診断システム(HUMS)技術を保有している米国のスタートアップ「GPMS」社とのパートナーシップを構築するための投資交渉を行っている。

国内の防衛産業界が回復の兆しを見せ、来年の市場への期待が高まっている。
  • 毎日経済_ソン・グァンソプ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-12-24 19:15:24