SKイノベーション、中国「バッテリー交換市場」狙う



SKイノベーションは15兆3153億ウォン以上に成長すると予想される、中国の「バッテリー交換型」電気自動車市場に進出する。電気自動車の価格の40%に達するバッテリーを除いて車体だけを安価に販売した後、バッテリーはレンタルサービスで提供する方式だ。バッテリーのレンタル事業を通じて、さまざまな駆動環境でのバッテリー使用データを大規模に収集することができ、今後のバッテリーの性能向上にも活用できるものと予想される。

SKイノベーションは21日、北京新エネルギー自動車傘下のバッテリー再利用企業「ブルーパーク・スマートエネルギー(BPSE)」の株式を13.3%取得し、戦略的投資家の地位を確保したと発表した。今回の投資によってSKイノベーションはBPSE理事会の議席を確保し、事業の意思決定にも参与できるものと思われる。投資金額は両社間の協議を通じて、明らかにしないことにした。中国の証券業界によると、タクシーや共有車両などのバッテリー交換式電気自動車市場は15兆3153億ウォン以上に成長すると期待される。

SKイノベーションは2013年に北京自動車とバッテリーの製造合弁会社を設立したことに続き、今回の投資で世界の電気自動車市場の半分近くを占める中国で、バッテリーサービス事業を推進する橋頭堡を整えた。両社は業務協約を通じて「バス(BaaS)」事業分野での協力を推進することにした。 SKイノベーションは中国で進めている、これまでのバッテリー事業との相乗効果を出すものと期待している。「バス」はバッテリレンタル・充電・再利用・リサイクルなど、電気自動車のバッテリーを基盤にしたサービス産業を意味する。

バッテリー交換方式は、電気自動車の弱点である充電時間を大幅に低減する。交換ステーションに電気自動車が入ると、ロボットが自動的に車体の床のバッテリー保護カバーを取り外し、充電されたバッテリーに取り換える方式だ。電気自動車一台に搭載されたバッテリーを取り換えるためには3分ほどしかかからない。充電時間を短縮するだけでなく、既存のバッテリーの寿命によって車の寿命が決定された問題を解決することができる。また車体のみ販売してバッテリーはレンタルサービスで提供する方法で、電気自動車の価格負担を大幅に下げることができる。特にタクシーや共有車両など、車両を多数確保してプラットフォーム事業を行う企業は果敢に電気自動車を選択する要因になりうる。

BPSEは中国の工業情報化部からバッテリー再利用事業の認可を受けた専門企業だ。北京地域のタクシーと共有サービス(MaaS)事業者を対象にバッテリー交換ステーションを運営する、業界をリードする企業だ。交換式バッテリーに対する中国の国家標準の制定を主導し、関連産業の政策に影響力を行使している。

特にSKイノベーションが投資したBPSEの親会社である北京新エネルギー自動車は、タクシー・共有車両市場で20%のシェアを占めていることから今後のシナジーが期待される。

SKイノベーションは今回の事業を通じて、多様で豊富なバッテリーの使用データを取得するだろうと見込まれる。またSKイノベーションのバッテリー事業の経験を土台に、両社はともにバス事業でバッテリー管理ノウハウと技術などを活用する予定だ。特に今回の投資を通じて現在の中国で多く使用されている、リサイクルは難しいが価格の安いリチウム・リン・鉄(LFP)バッテリーの代わりに、SKイノベーション製の高性能ニッケル・コバルト・マンガン(NCM)バッテリーを供給し、バッテリーのリサイクルに至るまでの循環経済を構築する機会を整えるという計画だ。

バッテリー交換サービスは電気自動車とバッテリーの所有権を分離することができ、エネルギー貯蔵装置(ESS)や再利用など、さまざまなサービス分野に拡張が可能であることも利点だ。またSKイノベーションはバッテリーの交換ステーションが、今後は都心のあちこちでESSとして機能し、地域内の補助電源インフラを構築するところに役立つものと期待している。 SKイノベーションは韓国内で最も多くのガソリンスタンドを保有しているため、今後は国内でもバッテリー交換ステーションとESS事業への拡張が可能だ。

池東燮(チ・ドンソプ)SKイノベーション社長は、「SKイノベーションの高品質長寿命バッテリーとBPSEの交換式バッテリー動作技術を結合させて、将来の電気自動車市場のパラダイムを変化させるつもり」だとし、「今後はバッテリーの再利用とリサイクル分野にも、積極的に活用するつもり」だと語った。
  • 毎日経済_チェ・グンド記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-01-22 01:13:37