韓ゲーム各社、AAAゲームに死活を賭ける…人材と資本で総力戦



  • AAAゲームは高レベルのグラフィックスを必要とする。パールアビス(Pearl Abyss)は129台のカメラがモデルを3D画像でスキャンして、よりリアルにゲーム画像を作成できる3Dスキャンスタジオを運営している。 [写真提供=パールアビス]


韓国のゲーム各社はゲーム開発者の夢ともいえる「AAAゲーム(Triple-A Game/大規模な資本を投資して開発したブロックバスター級ゲーム)」に相次いで挑戦の意志を明らかにしている。これまで大規模多人数同時参加型オンラインRPG(MMORPG)ジャンルとモバイルプラットフォームに力を注いできた国内ゲーム各社は、米国や日本などが主導してきたAAAゲームの制作にも乗り出すと予想される。

最も積極的なのはパールアビス(Pearl Abyss)だ。パールアビスは昨年、世界のゲーム賞である「The Game Awards(ザ・ゲームアワード/TGA)」を通じて『紅い砂漠(CRIMSON DESERT)』ゲームの映像を公開し、国内だけでなく国外でも大きな関心を呼んだ。広大なパイウェル大陸で戦う傭兵たちの話を扱う『紅い砂漠』はオープンワールドアドベンチャージャンル(ゲーム内の移動制限が少なく自由度の高いゲーム)で、今年中にコンソール・PCプラットフォームでグローバルな同時ローンチを目指している。これらの要素は北米メディアが選定する「GOTY(ゲーム・オブ・ザ・イヤー)」候補に上がったゲームが備えている共通点もある。

スマイルゲート(Smilegate)もマイクロソフト(MS)と手を握って『クロスファイア(CROSSFIRE)』の知的財産権(IP)を活用したコンソールの新作『クロスファイアX』を今年中にリリースする。 MSのXbox専用で、華やかな映像が重要なシングルプレイ(ストーリーに基づいて利用者一人が楽しむコンテンツ)の部分は、フィンランドの著名な開発会社「レメディエンターテイメント(Remedy Entertainment)」が請け負う。スマイルゲートの関係者は、「クロスファイアIPにMSとレメディまでが協力し、北米と欧州で成果を上げることを期待している」と語った。

国内最大のゲーム社であるネクソン(NEXON)は、スウェーデンの子会社エムバークスタジオ(Embark Studios)を通じてAAAゲームを開発している。ネクソン日本法人のオーウェン・マホニー代表は今年の新年の辞で、「ネクソンは今年『ダンジョンアンドファイターモバイル(Dungeon & Fighter: Spirit)』と『カートライダー:ドリフト(KartRider: Drift)』のほかに、エムバークスタジオで準備されている最初の新作としてAAA級のゲームの開発とプレイ方式自体を変える」と述べた。

この他に、NCソフト(NCSoft)もAAAコンソールゲームに関心を傾ける段階であることが分かった。代表作『リネージュ(Lineage)』のIPを基盤とした「プロジェクトTL」と「プロジェクトLLL」などを高いレベルで開発するというものだ。

このように国内の各ゲーム社がAAAゲームに興味を見せるようになった背景には、中国製ゲームの台頭も無視できない要素だ。中国は最近、miHoYo (ミホヨ/米哈游网络科技)の『原神(Genshin Impact)』とゲームサイエンス(Game Science Studio)の『ブラックミス:悟空』(Black Myth:Wu Kong)などで世界を驚かせただけに、国内ゲーム業界もこれに遅れをとらないゲームを生み出すという覚悟だ。

韓国モバイルゲーム協会のファン・ソンイク会長は、「PCが主要なプラットフォームだった時代の韓国のゲーム会社は、数百億あるいは千億ウォンをかけて大規模なゲームを開発した」とし、「技術力は不足していないので、世界の利用者の目線に合わせることができるかが成功のカギになるだろう」と予想した。
  • 毎日経済_イ・ヨンイク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-01-28 21:10:00