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韓ポスコインターナショナル、EVカー駆動モータ世界一に挑戦


  • 韓ポスコインターナショナル、EVカー駆動モータ世界一に挑戦

「未生」の主人公、ポスコインターナショナル(Posco International)が変身を図る。将来の有望事業を確保するために、電気自動車の核心部品市場を本格的に攻略するというものだ。子会社であるポスコSPSが生産する電気自動車の核心部品「駆動モーターコア」を全世界の主要自動車メーカーに供給し、グローバル「トップ」の駆動モータ部品企業に生まれ変わるという構想だ。

ポスコインターナショナルは1日、「親環境駆動モータコア事業戦略」を整えた。今年を世界最高の駆動モータ部品企業に飛躍する元年とし、2025年までに国内外で駆動モータコア400万台の供給と、世界市場でシェア20%以上の達成を主要な目的として提示した。モーターコアは自動車や産業用設備などのモーターに使用される主要部品で、駆動モータにおける心臓のような役割を果たす。電気自動車市場が急速に成長し、今後は駆動モータコアの需要も増えるものと期待を集めている。

このためにポスコインターナショナルは国内の生産ラインを増設し、昨年は年間69万台だった国内生産能力を来年までに200万台に増やすことにした。米国とアジアなど、海外からの新規物量を確保することにも集中する方針だ。さらにグループが保有している中国とインドに所在する生産拠点の生産設備と専門人材を拡充し、海外事業の現地化のために欧州・米州などでのジョイントベンチャー(JV)を設立する案なども検討している。この過程で国内外に総3000億ウォンを投資する計画だ。今回の事業計画に沿った駆動モータコアの実績目標は、今年は2080億ウォン(126万台)で2023年は6000億ウォン(295万台)、2025年には7500億ウォン(421万台)だ。昨年の売上高げは1671億ウォン(69万台)を記録した。

ポスコインターナショナルが駆動モータコア市場を新成長動力としてあげたのは、100%子会社であるポスコSPSの役割が大きかった。ポスコSPSは46年のあいだ駆動モータコアを製造してきた。 2009年からは現代自動車・起亜自動車に供給し、現在は世界有数の自動車メーカーに供給している。 2025年までに総1000万台分を受注した状態であり、これは売上げを基準にして約2兆5000億ウォン規模だ。最近では電気的損失を最小限に抑え、燃費の向上をもたらす「EMフリー(Embossing Free)」という革新的な技術を開発したりもした。

特にポスコSPSは、国内の駆動モータコア製造者の中では唯一で金型研究所を独自に保有している。このために金型の設計からモーターコアの製造まで、全過程をすべてサービスする「顧客密着型」システムを備えているというのが同社の説明だ。ポスコインターナショナルの関係者は、「エコカーの市場規模は2020年に800万台から2025年には1650万台、2030年には3800万台水準に拡大すると予想される」と説明した。

続いて「ふつう電気自動車1台当たり駆動モータコアが1台使用されるが、将来はデュアルやトライアルモーターの採用で追加需要が拡大すると、駆動モータコア市場は急激に大きくなるだろう」と付け加えた。

またポスコSPSは電気自動車とは別に、水素電気自動車の材料市場にも注力している。実際、2018年に量産を開始した現代自動車「ネッソ(NEXO)」モデルには水素電気自動車の動力源として機能する燃料電池用分離板の素材「Poss470FC」を供給している。

最近は水素電気自動車市場が急成長しており、水素電気自動車の素材市場に対する成長の可能性も相当なものと予想される。またグループの主要な関連会社との相乗効果も相当なものと思われる。エコカー用の鉄鋼と二次電池素材の製品をはじめ、顧客社に特化したソリューションまで同時に提供する計画だ。
  • 毎日経済_[ソン・グァンソプ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-02-01 17:14:45




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