LGディスプレイ、車載用OLEDでシェア92.5%…2位はサムスン



自律走行・電気自動車(EV)へのパラダイム転換が速度を出しつつ、未来車のディスプレイとして注目されている車両用有機発光ダイオード(OLED)パネル市場も急成長している。昨年は550億ウォン台に過ぎなかった車両用OLEDパネルの売上高は、6年間で12倍に増加するという業界の見通しが出た。独メルセデス・ベンツを筆頭に完成車業界が続々とOLEDの採用に乗り出したなかで、市場を事実上独占したLGディスプレイとサムスンディスプレイも気勢を上げている。

9日のディスプレイ市場調査機関のオムディア(Omdia)によると、全世界の自動車用OLEDパネルの売上高は昨年の4972万ドル(約555億ウォン)から、2022年には2億6350万ドルに、2年間で430%増加すると予想される。 2026年には6億7170万ドルで、前年と比較するとなんと12倍に増えるとオムディアは予想した。

自律走行EVが未来車の標準として確立され、自動車は単なる「乗り物」をこえて移動型ワークスペース、エンターテイメント空間として再定義されている。これら多様な情報をディスプレイを介して乗員に提供するインフォテインメント機能は、最新の完成車モデルの必須条件になった。高画質大画面ディスプレイに対する完成車業界の需要も急増する傾向にある。

特に未来車は既存車両の計器盤をインフォテインメントプラットフォーム「デジタルコックピット」に進化させた。デジタルコックピットは車両を制御して運転者に情報を提供するダッシュボード、情報案内表示(CID)などで構成されている。

車載用ディスプレイ市場の大勢はまだ液晶表示装置(LCD)パネルだ。しかし2010年代後半から車両用OLEDパネル市場が徐々に開花する雰囲気だ。 OLEDは、自ら光を出すことから、LCDに比べて画質が優れている。昼間の視認性にも優れ、安全運転にもより適している。 OLEDはバックライトも必要ないことから厚さが薄く、重量は軽量なうえに自由に曲げることができる。

LGディスプレイは車両用ポリマーOLED(P-OLED)パネルを2019年に初めて生産した。昨年、LGディスプレイは車両用OLEDパネル市場で売上高を基準にシェア92.5%を達成し、事実上の独占体制を構築した。 LGディスプレイの関係者は、「独自の技術力を土台に、全世界の最高級の自動車に対するOLEDの供給を増やしている」と語った。

車両用OLEDの採用の先頭に立っ完成車は独ベンツだ。ベンツは2019年からLGディスプレイ製OLEDパネルを使用しており、今年発売される新型の7世代大型セダンSクラスにも12.8インチのP-OLEDを搭載した。タブレットPCサイズである12.8インチOLEDディスプレイは、振動でタッチ感を実現するハプティック機能を通じて自動車の空調装置と背面ウィンドウ、カーテン、ナビゲーションなどの装置を制御することができる。ベンツは今年に発売予定の大型最高級EV「EQS」のインフォテインメントシステムにもLGディスプレイ製P-OLEDパネルを装着したことが伝えられた。

キャデラックも最新の大型スポーツ用多目的車(SUV)「エスカレード(ESCALADE)」にLGディスプレイ製P-OLEDパネルを搭載した。エスカレードに供給されるパネルは、38インチの超大型サイズだ。このほかにEV 1位の米テスラモーターズも2016年からOLEDディスプレイの採用を真剣に検討することが分かった。

シェア6.9%で2位を走るサムスンディスプレイも、車両用OLEDの拡大に速度を出している。
  • 毎日経済 イ・ジョンヒョク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-02-09 19:15:39