韓Sオイル、石油企業から化学企業に変身



Sオイル(S-OIL、代表フセイン・アル・カターニ)が推進してきた長期的な成長推進戦略の「石油から化学に」が、コロナ19による危機的状況で光を放った。Sオイルは世界的な石油製品の需要減少と精製マージン低下の中でも、収益性の良い石油化学製品の生産を最大に引き上げる戦略を前面に出して、国内精油4社の中では唯一の第4四半期黒字を記録した。

Sオイルは14日、昨年の第4四半期は売上高4兆2803億ウォンと営業利益931億ウォンを記録し、直前の四半期との比較で黒字転換に成功した秘訣をめぐって、大規模な投資で確保した精油・石油化学施設の効果だと分析した。Sオイルは精油事業では897億ウォンの損失を記録したが、石油化学(727億ウォン)、潤滑油(1101億ウォン)事業で収めた営業利益を土台に黒字転換に成功した。石油化学施設に対する果敢な投資と稼働戦略も大きな効果を出したというのがSオイルの説明だ。Sオイルは昨年の第3四半期に定期保守作業を経た後、第4四半期からは関連施設をフル稼働している。

Sオイルは2018年に5兆ウォンを投資した精油複合石油化学設備と新規の高度化施設である残渣油高度化施設(RUC)およびオレフィン下流設備(ODC)を稼働した。残渣油高度化施設は原油よりも安い重質の残渣油を原料として、ガソリンと高級ガソリン用添加剤(MTBE)や石油化学の基礎原料であるプロピレン、とチレンなどを生産し、このプロピレンをODCに投入してポリプロピレン(PP)と酸化プロピレン(PO)を生成し、国内外の石油化学会社に供給する。

Sオイルはこれらの二つの施設を土台に、主力製品であるポリプロピレンと酸化プロピレンなどの生産設備をフル稼働した。オレフィン品目が各国の消費刺激政策で大勢になると見えるからだ。 Sオイルの関係者は、「石油化学原料である酸化プロピレンや潤滑油などの収益性の良い製品でセーブできた」と語った。Sオイルが40年以上も念入り築き上げてきた海外ネットワークも実績改善に力に添えた。

Sオイルは今年の実績改善はさらに本格化すると見ている。コロナ19ワクチンの接種拡大で石油製品の需要が上がり、精製マージンが回復して化学製品の需要も増加するものと見られるからだ。

石油化学2段階のプロジェクトである「シャヒンプロジェクト」も再開する予定だ。「シャヒン」はアラビア語で「鷹(タカ)」を意味する。ナフサと副生ガスを原料として年間150万トン規模のエチレンと他の石油化学原料を生産するスチームクラッカーなど、高付加価値の石油化学製品を生産するオレフィンダウンストリーム設備が核心だ。Sオイルは今年の下半期にはプロジェクトの基本設計を再開し、来年の下半期に最終投資決定(FID)を下す予定だ。
  • 毎日経済 チェ・グンド記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-02-14 20:40:23