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バッテリー分離膜で韓企業がシェア1位…旭化成は2位


SKイノベーションの子会社であるSK IET(SKアイイイーテクノロジー)の海外生産拠点である中国常州工場とポーランドのシロンスク県の工場の、今年の生産量が完売したことが伝えられた。

24日の業界によると、SKIETはこれらの工場で今年生産される量全体に対して、国内外のバッテリー供給企業との契約を終えた。 SKIETの最初の海外拠点である中国常州工場は昨年の11月に商業運転に突入し、ポーランドのシロンスク県の工場は今年の第3四半期の商業稼働を控えている。特にポーランド工場はまだ生産に突入することもないのに、後半の生産予定量を需要者が全量を購入したわけだ。

電気自動車用バッテリー素材の場合は供給が需要に追いつかないほど、世界的に物量が増えて不足する状況だが、商業運転が開始される前から物量に対する契約が完了すのは珍しいという評価だ。業界では欧州の環境規制が加速しており、中国政府も電気自動車産業を集中的に育成していることから、分離膜に対する需要が急速に増えている中で、安定した分離膜の需要が急増しているという分析だ。

SKIETはリチウムイオン分離膜業界の代表走者で、グローバル市場では日本の旭化成や東レなどとともに数少ない「ティア1(Tier1=一次請け)」企業にあげられる。特に中・大型の湿式分離膜市場でのSKIETのシェアは約36%で、旭化成(31%)を抜いて世界1位を占めた状態だ。

SKIETは電気自動車市場の爆発的な成長を見据えて、先制的に攻撃的な投資を行ってきた。

2018年、世界的な需要に対応するために中国常州に初の海外拠点を設けることを決定し、2019年3月から年間生産能力3.4億平方メートル規模の分離膜工場を建設し始め、昨年11月には商業運転に突入した。ポーランドでも同じ規模の新工場を、今年の第3四半期に商業運転する予定だ。 2つの工場を合算すると6.8億平方メートルで、これまでの国内(5.8億平方メートル)よりも大きな生産能力を一度に確保することになった。現在、中国とポーランドに工場を追加で建設しており、今年末の生産能力は合わせて13.7億平方メートルに達し、2023年には18.7億平方メートルに達する見込みだ。

電気自動車の爆発的な成長は、バッテリーの核心素材である分離膜市場の成長につながっている。
  • 毎日経済 | イ・ユンジェ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-02-24 21:56:39




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