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サムスンSDI、中・天津バッテリー工場を大規模増設


  • サムスンSDI、中・天津バッテリー工場を大規模増設

電気ドリルなどの小型工具用バッテリーの分野で世界市場シェア1位を占めているサムスンSDIは、年内に中国・天津工場の増設に乗り出す計画だ。天津工場はサムスンSDIが円筒形バッテリーを生産する海外の主要拠点だ。業界では、このような動きは長期的に米テスラを攻略するための布石だろうという見通しが出ている。そのうえサムスンSDIは、バッテリーの研究開発(R&D)などで8083億ウォンという史上最大規模の投資を断行するなど、「バッテリー超格差」のための戦列を整える姿だ。

9日の業界によると、サムスンSDIが円筒形バッテリーの生産を増やすために、年内に天津工場の増設に突入することが分かった。具体的な投資規模は明らかにされていないが、業界では3000億ウォン前後と推定している。サムスンSDIは中国の天津に円筒形バッテリーとスマートフォン用のポーチ型バッテリーなどを生産する1・2工場を運営している。

円筒形バッテリーは電動工具などをはじめ、eモビリティに代表される電動自転車市場が拡大し、全世界的に供給不足に悩まされている。さらにはグローバル1位の電気自動車メーカーである米テスラに装着されているバッテリーはほとんど円筒バッテリーだという点も注目に値する。サムスンSDIが生産する円筒形バッテリーは18650(直径18㎜×高さ65㎜)型と21700(直径21㎜×高さ70㎜)型の2つで、それぞれテスラ「モデルS」「モデルX」「モデル3」に搭載されているサイズと同じだ。

サムスンSDIの関係者は「現在、電動工具・電気自転車など、世界的に急増する円筒形バッテリーの需要に合わせて工場の増設を検討している」とし、「テスラ製電気自動車へのバッテリー供給と関連した議論はいまのところない」と明らかにした。

サムスンSDIは最近「バッテリー超格差」のために積極的なR&D投資に乗り出している。この日に公示されたサムスンSDIの事業報告書によると、昨年にサムスンSDIが執行したR&D費用は8083億ウォンで、これまでで最大を記録した。
  • 毎日経済 | ノ・ヒョン記者/イ・ユンジェ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-03-09 21:54:43




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