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「韓国造船業界」今年に入って91隻建造契約…受注額は10兆


  • 「韓国造船業界」今年に入って91隻建造契約…受注額は10兆

  • 現代重工業グループの造船持株会社である韓国造船海洋は総8230億ウォン規模の船舶10隻を受注することに成功した。写真は現代重工業が建造したVLCC。 [写真提供=韓国造船海洋]


韓国造船3社(韓国造船海洋・サムスン重工業・大宇造船海洋)の勢いはおそろしいほどだ。今年に入って二ヶ月半でおさめた受注実績のみで9兆5000億ウォン(91隻)に達する。昨年第1四半期の実績(2兆1360億ウォン)を4倍以上も上回る規模だ。世界的な景気回復に対する期待が大きくなっており、これら3社の「受注競争」は当分の間あいだ続くものと見られる。

現代重工業グループの造船持株会社である韓国造船海洋は15日、ヨーロッパとアフリカなど海外所在の船社4社と超大型原油運搬船(VLCC)を含め、船舶10隻の建造契約を締結したと発表した。契約規模は8230億ウォンだ。このうち超大型・中型の液化石油ガス(LPG)運搬船の契約の場合、オプション(追加発注)も含まれている。

今回受注したVLCCと超大型LPG運搬船は、それぞれ蔚山現代重工業と全羅南道霊岩(よんあむ)の現代三湖重工業で、中型LPG運搬船と石油化学製品(PC)運搬船はそれぞれ蔚山現代尾浦造船と現代ベトナム造船で建造する。船舶は来年の下半期から順次引き渡す予定だ。特に超大型・中型LPG運搬船にはLPGデュアル燃料推進エンジンが、VLCCにはスクラバー(排ガス低減装置)がそれぞれ搭載される。

韓国造船海洋の関係者は、「グローバルな親環境(環境にやさしい)政策の基調とかみ合って、LPG・LNG運搬船の需要が増加している」とし、「国際原油価格の上昇で超大型原油運搬船に対する問い合わせも続いている」と語った。韓国造船海洋の今年の受注額は4兆9980億ウォン(56隻)を記録している。これは今年の受注目標値(149億ドル)の30%水準だ。

サムスン重工業と大宇造船海洋の受注成果も少なくない。サムスン重工業は9日、コンテナ船5隻を8000億ウォンで受注した。今年の受注金額は2兆7300億ウォン(19隻)で、年初に提示した今年の目標値(78億ドル)に比べて31%の達成率を示している。

大宇造船海洋も去る11日、1兆1000億ウォン規模のVLCC 10隻を受注した。これを含んだ年間受注額は1兆7720億ウォン(16隻)で、達成率は20%だ。

このような受注実績は、前年同期と比較すると大幅に改善されたものだ。大信証券のイ・ドンホン研究員は「コンテナ船だけでなく、国際原油価格の上昇でタンカー船の発注まで加勢している」とし、「ラマダン(4月21日~5月12日)が経過すると、カタール発のLNG運搬船の発注も期待される」と見通した。
  • 毎日経済 | ソン・グァンソプ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-03-15 17:45:35




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