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数字経済 > 企業 > 復活の錨を挙げた韓国海運業…新年も嵐の疾走を予告
2020年の下半期以降、海上輸送運賃が連日史上最高値を更新しながら、国内の主要海運会社は年間最大の実績を予告している。「コロナ19」パンデミック(世界大流行)の影響いもかかわらず、2008年の金融危機以後に10年以上も続いた不況を乗り越え、12年ぶりに反騰に成功したわけだ。
31日の海運業界によると、国籍遠洋コンテナ船会社のHMM(Hyundai Merchant Marine/旧現代商船)とSM商船などは、2020年に史上最大の実績を記録するものと予想される。米国や欧州などの主要航路のコンテナ船の運賃が上昇を続けており、低油価基調が長期化した影響が大きかった。証券情報会社のエフアンドガイドが提供する実績展望値(コンセンサス)によると、HMMは2020年に売上げ6兆2270億ウォンと営業利益8443億ウォンを達成すると予想される。海運業界でもHMMの実績が市場予想を大きく外れないだろうという観測が優勢だ。
これと関連して、大信証券のヤン・ジファン研究員は「2021年もコンテナ船業況については肯定的な見方を維持する」とし、「コンテナ不足など、供給チェーンの分裂などが2021年の第1四半期まで続くことがあり、コロナ19事態の緩和による景気回復で物流の増加が続くものと見られる」と分析した。先だってHMMは2020年第2四半期に1387億ウォンの営業利益を達成し、5年ぶりに四半期での黒字転換に成功した。
米国航路のコンテナ船を運航するSM商船もまた、2020年の営業利益は創業以来で最も多い1200億ウォンに達すると予想される。 12月初めの時点で、SM商船の年間営業利益はすでに1000億ウォンを超えた。これに対してSM商船は「デンマークのマースクとスイスのMSCが結成した海運同盟「2M」との共同運航によるポートフォリオの多様化と、海外の組織合理化およびコスト削減などのコスト競争力の向上による努力などが実績牽引を裏付けた」と説明した。
海運貨物の推移を示す上海コンテナ運賃指数も、1年のあいだに3倍近く上昇した。 2020年1月には981.19に過ぎなかった指数は、3月889.80、6月に1001.33、9月には1443.54まで付きあがったが、11月25日には2641.87を記録した。特に2020年の第4四半期からほぼ毎週、新高価を更新した。
このような運賃上昇は2021年にもつながると思われる。韓国海洋水産開発院の発表資料によると、2021年からワクチン接種が本格化してコロナ19事態が落ち着いたら、「報復的消費」の増加で2022年下半期にはコンテナ船の需要が大幅に増えると観測される。これによって2021年の欧州と米国の物量は、2020年との比較でれぞれ5%と2.5%増加すると分析した。特に船舶の供給量も今後2年間で減少を示すと予想されるという点も、運賃の上昇をあおる要因になる見通しだ。
ある業界関係者は、「HMMなどのコンテナ船社は2020年に好況を迎えて実績が大幅に改善した」とし、「最近は貨物を載せるコンテナ(箱)まで不足しているので、運賃上昇は上半期まで続く可能性が高い」と語った。
- 毎日経済_ソン・グァンソプ記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2020-12-31 19:41:00