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数字経済 > 企業 > 韓「シリコンツー」…世界90ヶ国100万顧客が訪問するKビューティーモール
「Kコンテンツへの関心がKビューティー製品の消費につながっている。韓国化粧品の海外拡張性は無限だ」
国内の中小企業が生産するKビューティー製品を全世界に流通・販売する「シリコンツー(SILICON2)」のキム・ソンウン代表は、「KポップとKドラマなどのKコンテンツに対する世界中の人々の関心は、私たちが想像する以上に高い」とし、「KコンテンツがインターネットやテレビV放送に出ると、出演する芸能人たちがどんな化粧品を使っていて、どんな服を着ているかを分析したものがほぼリアルタイムで上がってくるほどだ」と語った。このようにKビューティー製品に対する世界の人々の関心が大きくなればなるほど、海外販路が拡大されるとキム代表は説明した。
シリコンツーは国内最大のKビューティー逆直購モール(海外顧客のための国内オンラインショッピングサイト)である「スタイルコリアンドットコム( StyleKorean.com)」を運営している。 Kビューティー専用ショッピングモールであるスタイルコリアンドットコムは、全世界90カ国の顧客100万人が利用しているが、各国の言語と配送・決済システムが提供される。シリコンツーのプラットフォームを活用すれば、中小の企業は別途にオンラインショッピングモールを構築する手間とコストをかける必要がないわけだ。またシリコンツーと取り引きすればウォルマート(Walmart)やアイハーブ(iherb)など、全世界1000以上の代理店に国産Kビューティー製品を供給することができる。シリコンツーと取り引きしている企業顧客は、電算を通じてさまざまな製品の在庫などをリアルタイムで確認することができる。
シリコンツーは中小企業のKビューティー製品を直接買い付けして、京畿道広州市にある9389平方メートル(約2840坪)規模の物流センターに積み上げた後、顧客の要求に合わせてこれを世界に配送する。米国・インドネシア・クウェート・チリの現地法人を通じて、現地でのマーケティング支援も提供する。キム代表は、「国内の中小企業の化粧品ブランドがシリコンツーの販売・流通プラットフォームを利用すると、販売から発送までのワンストップサービスの提供を受けることができる」とし、「物流用自律走行ロボット(AGV)を導入して、複雑な大量注文も迅速に出荷することができる。中小企業が全てをそろえるには難しいインフラを提供するわけだ」と説明した。
これとともに、キム代表は「わが社を通せば中小企業の化粧品ブランドは、製品開発とマーケティングに集中することができる」とし、「現在は200社以上の中小の化粧品ブランドがシリコンツーに入店している」と付け加えた。
コロナ19事態で大企業ブランドよりも、中小企業の化粧品が海外でより多くの機会を得ているというのがキム代表の分析だ。キム代表は「大企業ブランドの場合、既存のオフラインチャネルが行き詰まって困難を経験しているが、これまでもオンラインマーケティングに集中していた中小企業は、コロナ19以降は非対面注文が増えてむしろチャンスを迎えている」と強調した。実際に中小ベンチャー企業部によると、昨年の中小企業の化粧品輸出は2019年との比較で8.8%増加し、中小企業全体の輸出業種のうちで2位(5%)を占めた。
キム代表は「私たちとコラボレーションしながら、大きなブランドに成長した中小企業は多い」とし、「私たちの顧客であるコスアールエックス(COSRX)、ペレンベル(PERENNBELL)のサムバイミー(SOME BY MI)、ベントン(Benton)、ピョンガンユル(Pyunkang Yul)などは、国内で知られているよりも海外でもより人気を集めているブランド」だと説明した。コスアールエックスとサムバイミーはすでに売り上げ数百億ウォンを上げる企業に成長しており、ベントンとピョンガンユルなども急速に成長している。
協力会社が成長しつつ、シリコンツーもすばやく成長している。昨年に売上げ950億ウォンを記録したことに続き、今年は1300億ウォン以上の売上げを期待している。上場も準備中だ。
キム代表は「4月中にコスダック上場予備審査を申請する予定」だとし、「世界最大のグローバルKビューティープラットフォームに成長するためには大規模な投資が必要だ」と語る。 Kビューティープラットフォームを強化するために、コンテンツ制作にも直接乗り出した。 Kビューティーを素材にインフルエンザーを活用して、さまざまな映像を制作しているシリコンツーのYouTubeチャンネルである「ビューティークッキー(beauty cookie)」は登録者数が5万人を超えた。