『ミナリ』のユン・ヨジョン氏「ホンスルで祝い」



  • 映画『MINARI』のユン・ヨジョン氏が韓国俳優初のオスカー助演女優賞にノミネートされた。同氏は『Borat Subsequent Moviefilm(『続・ボラット』)』のマリア・バカローヴァ、『Hillbilly Elegy(『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』)』のグレン・クローズ、『The Father(『ファーザー』)』のオリヴィア・コールマン、『Mank(『マンク』) 』のアマンダ・サイフレッド(左から)とオスカーを競うことになる。 [AP通信]


「候補に上がっただけでも光栄であり、同時に候補に上がった5人全員がそれぞれの映画で最善を尽くしたので賞を得たことと同じだと思っています。」

韓国人俳優としては初めてオスカー助演女優賞候補に上がったユン・ヨジョン氏が去る16日、韓国の配給会社を通じて伝えた所感だ。最近、カナダでの撮影スケジュールを終えて韓国で自己隔離しているユン・ヨジョン氏は、AP通信とのインタビューでも「全く夢にも思っていなかった」と感激した。同氏は「一緒にいるイ・イナPDが(ノミネートニュースに)私よりも感情的に反応し、私もとまどう感じだった」とし、「多くの人がここに来たがるだろうが、ここに来る方法がないからイPDと一緒にお祝いしたい」とし、「問題は彼女が酒を全く飲めなくて…わたし一人でお酒を飲むことになる」とした。

映画『MINARI(『ミナリ』)』が第93回アカデミー賞作品・監督・主演男優・主演女優助演・脚本・音楽など6部門にノミネートされ、実際に受賞するかどうかに関心が集まっている。外信を総合してみると、作品賞・監督賞ではクロエ・ジャオ監督の『Nomadland(ノマドランド)』が、助演女優賞ではネットフリックス映画『ファーザー』のオリヴィア・コールマンなどが強力なライバルと目される。

国内映画界で最も注目しているのは、ユン・ヨジョン氏が受賞するかどうかだ。同氏はアカデミー史上アジア俳優として4番目の助演女優賞候補であり、受賞になれば日本のミヨシ・ウメキ(『サヨナラ』1958)に続いて2番目の受賞者となる。ユン・ヨジョンは『ファーザー』のコールマン、『続・ボラット』のマリア・バカローヴァ、『マンク』のアマンダ・サイフレッド、『ヒルビリー・エレジー』のグレン・クローズと賞をめぐって競争する。

特にコールマンとの競争が激しい。コールマンは『ファーザー』で認知症にかかった父アンソニーの娘アンを演じた。ユン・ヨジョンはニューヨーク・タイムズが称賛するなど好評が少なくなく、受賞が期待される。

作品賞と監督賞はノミネートは予見されたが、競争作が非常に強力で、受賞の可能性は多少下がるだろうという評価だ。中国出身のクロエ・ジャオ監督の作品『ノマドランド』の受賞が有力視されているからだ。『ノマドランド』は経済危機で仕事を失った60代の女性ファーンが車に乗って米国を流れるなかでさまざまな人に会うという内容で、米国の民衆と自然をそのまま描いた点が好評を受ける。「プレビューオスカー」と呼ばれるゴールデングローブ賞ですでに作品・監督賞を受けた。『ノマドランド』のほかに作品賞では『ファーザー』『Judas and the Black Messiah(ジューダス・アンド・ザ・ブラック・メサイア)』『マンク』『Promising Young Woman(プロミシング・ヤング・ウーマン)』『Sound of Metal(サウンド・オブ・メタル)』『The Trial of the Chicago 7(ザ・トライアル・オブ・シカゴ7)』などと競争する。

リー・アイザック・チョン(韓国人チョン・イサク)監督は、監督賞部門で『Another Round (アナザーラウンド)』のトマス・ヴィンターベア監督、『マンク』のデヴィッド・フィンチャー監督、『ノマドランド』のクロエ・」ジャオ監督、『プロミシング・ヤングウーマン』のエメラルド・フェネル監督と対戦する。

ひよこ鑑別師のジェイコブ役を演じた韓国系アメリカ人の俳優スティーヴン・ユァン氏も、主演男優賞にノミネートされたということだけでも意味がある。韓国系アメリカ人が主演男優賞候補に上がったのは今回が初めてであるうえに、多くの外信の予測でも候補には入っていなかったからだ。スティーヴン・ユァンは『ウォーキングデッド』シリーズでグレン役を演じて人気を得て、イ・チャンドン監督の『Burning(バーニング)』とポン・ジュノ監督の『okja(オクジャ)』に出演したことがある。スティーブン・ユァンは『サウンド・オブ・メタル』のリズ・アーメッド、『Ma Rainey's Black Bottom(マ・レイニーのブラックボトム)』の故チャドウィック・ボーズマン、『ファーザー』のアンソニー・ホプキンス、『マンク』のゲイリー・オールドマンなどと競争する。ボーズマンあるいはホプキンスの受賞が有力だという観測が多い。

『MINARI』によいニュースは、今回は性別・文化・人種などオスカーの多様性を追求する傾向が強化されたという点だ。演技賞部門をみると、20人の候補者のうち45%にあたる半分が有色人種だ。「#OscarSoWhite(オスカーはあまりにも白い)」と非難を受けたことに比べると、非常に大きな変化だ。オスカー史上最も多くの数である70人の女性監督・俳優・製作陣が候補に指名された点も見逃せない。監督賞部門でもノミネートされた女性が、今まで5人に過ぎたところ、今度は蔵王・フェンネルなど二人の女性監督が候補に上がった。特にクロエ・ジャオ監督はアジア系女性監督として初めてのノミネートでもある。

ネットフリックスが躍進した点も特徴だ。ネットフリックスは今年のオスカーに出品した16本の映画が、総35回ノミネートされた。作品・監督・主演男優・撮影賞など10部門に名前を上げ最多ノミネートとなった『マンク』もネットフリックス映画だ。
  • 毎日経済 | ソ・ジョンオン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-03-16 21:07:27