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韓国の田舎ライフを体験できる「船を渡る家」に宿泊してみました!


連絡先のない民宿



韓国の田舎の家に一泊できる「船を渡る家」という民宿が寧越(ヨンウォル)にあります。普段から大の旅行好きでインスタグラムで「船を渡る家」を見たときから、この場所にとても惹かれました。ただ、この宿に関する情報が何も無いのです。ネイバー(検索ポータルサイト)、インスタグラム、フェイスブックいろいろと探しましたが、連絡先の情報がなく、この「船を渡る家」の写真をインスタグラムにあげていた人にメッセージを送って聞いてみました。ところが、何日待っても返事なし。諦めつつももう一度メッセージを送ってみました。すると2日後に返信が!

こうして宿主の連絡先を何とかして手に入れたのです。

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  • 船を渡る家



商売っ気のない宿主



はじめて電話をかけたのが2021年3月。今すぐにでも行くつもりで予約しようと思ったのですが、あいにく3月は民宿をやってないということで、4月に予約できました。

予約はしたものの、素っ気ない宿主の対応に本当に大丈夫なのかなと不安がよぎります。というのも、民宿の住所を携帯メッセージで送ってくれるということ以外、なんの情報も無かったからです。普通、チェックインは何時とか、食事はどうなってるとか、いろいろ説明があってもいいと思うのです。不思議に思いつつも田舎の宿だからこんな感じなのかと思い、宿泊前日に一応確認のため電話をしてみたところ、「はいはい。来てくださいね~」という感じでした。

いざ出発!待ち合わせ時間は決めないスローライフ


旅行の日が近づくにつれてわくわくしながら、いろいろな準備をしました。まず、民宿では食事が提供されないので、事前に準備していきます。マッコリとお肉、お刺身、果物、カップラーメン、食器類、小さなテーブルまで。

田舎なので近くにスーパーなどはなく、外に買いに行くともできないのでしっかり準備します。

何時に来てという約束時間が無かったので、一般的なチェックイン時間の15時に到着するように出発し、ついてから宿主に電話をしたところ、「わぁ、もう来たの?」と言われ、少し当惑しましたが、宿主はその時山に登っていたそうで、すぐ降りるから少し待つようにとのことでした。船に乗らないといけない場所なので待つしかなく、仕方がないので、いつも車に積んであるテーブルとやかん、買っておいたマッコリをだして、道ばたで1次会スタート。

東江(トンガン:川の名前)を眺めながら、日差しのいい昼間に飲むマッコリの味といったら、、、幸せな待ち時間を過ごしました。

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宿主到着、そして民宿へ



そうしてマッコリを楽しむこと30分が過ぎたでしょうか。川の向こうから宿主の姿が見えました。船といっても舵もなく、川の両岸をつないだワイヤーを手繰り寄せながら進む原始的な方法です。飲んでいたマッコリを急いで片付けて、船に乗りました。対岸には5分ほどで到着。カジョン村と呼ばれるところにつくと、二匹の犬が出迎えてくれました。民宿で飼っているソプンとイルセン。船着場から3分くらい坂道を登っていくと、一番はじめに現れる家が民宿「船を渡る家」です。入口に咲いていたきれいな赤い花が私達を歓迎してくれているようでした。緑が豊かで色にあふれる田舎の景色に感嘆することしかできませんでした。
敷地の中には、宿泊客向けの部屋が3棟であり、庭には長テーブルに釜、ピョンサン(木製寝台。外で座ったり横になったりする場所)がありました。

宿主は隣の建物でお母さん(おばあさん)と一緒に暮らしているようです。以前は食堂も運営していたのですが、今は料理をする人がいないので閉めたそうです。そして、民宿には先ほど出迎えてくれた犬が二匹います。ソプンは人が大好きでお客さんがくると一日中しっぽを振っています。イルセンは人に捕まって連れていかれたところ、首輪が外れて逃げた先でここの宿主と出会い九死に一生を得た犬です。そのため、はじめて見る人に慣れるには少し時間がかかるのだとか。夕方ごろには近づいても逃げずに、投げたお肉も食べてました。

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民宿での4人と2匹の夕食



到着して荷物をと解くと、宿主にすぐ火をつけてもらうようお願いしました。一日中雨の天気予報だったので、いつ雨が降り始めてもおかしくなく、また暗くなる前にお肉を焼いて食べたかったのです。ごはんを持ってくるのを忘れてしまったので、宿主にごはんをもらう代わりにお肉を焼いてあげることにしました。

お肉を食べている間にごはんを持ってきてくださり、一緒にマッコリを飲みながらいろんな話をしました。お肉は一口二口だけ食べるって言ってたのですが、美味しいね~と言いながらずっと召し上がり、気が付くとお肉もマッコリも足りない!マッコリは寧越(ヨンウォル)で作ったマッコリを買ってきたのですが、宿主はそれが寧越(ヨンウォル)のマッコリということも知らず甘くて美味しいと言いながら、たくさん召し上がりました。20分くらい一緒に食事をした後、帰られました。

そのうち、ソウルから遊びに来たという親しい後輩も呼んで、みんなで楽しい夕食になりました。お肉とマッコリが足りなかったことを除けば。

宿主はもともとソウルで暮らしていましたが、田舎に戻ったそうです。田舎では以外とやることが多く、庭の管理、家の管理、すべて自分で手入れをしなければいけないので、ソウルにいる頃より忙しいそうです。どうして民宿の宣伝をしないのか聞いたところ、「めんどくさい」の一言。宣伝をしなくても、偶然知り合った人たちが来たり、その知人たちが来たり、まあまあお客さんはくるのだとか。私達のようなお客さんもいますしね。

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夜になり振り出す雨と焚火



お肉を食べ終わり、カップラーメンと昼の残りのメミルチョンビョン(そばを材料にしたクレープのような生地で具をまいた料理)を鉄板にのせたところで雨が降り始めました。軒下に移動したみましたが、すぐにやむ雨ではなさそうなので、部屋に移動し3次会スタート。田舎の家で川を眺め、降り続く雨音を聞きながら飲むお酒。最近したことの中で一番のヒーリング時間でした。すべての心配事が消えていく時間。

部屋の扉を開けっぱなし、あれこれ話しながら飲んでいると、宿主がきて雨が止んだから焚火をしようと。部屋の外に出て、薪のまわりに座り、火が小さくなると薪を一本ずついれて、その薪が無くなるまでぼんやりと火を眺めていました。

次の日快晴!

翌日、部屋の扉を開けると、昨日よりも天気が良く、美味しい空気に感動しました。扉を開けた瞬間、駆け寄ってくるソプンイも可愛かったです。前日に使った食器などを洗って、11時くらいに宿を後にしました。ソプンイとイルセンイが船に乗るまでついてきて、見送りをしてくれました。

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Youtube


民宿「船を渡る家」

강원도 영월군 영월읍 문산리 161
  • もっと!コリア コンテンツ部
  • 入力 2021-06-03 16:00:00




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