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カルチャー > カルチャー > ナムジュン・パイクの代表作「多多益善」再稼働 モニター737台を修理・交換
ビデオアートの創始者ナムジュン・パイク(白南準、1932~2006)の最大の作品である「多多益善」が1003個の目を輝かせた。
今年、作家誕生90周年を迎え国立現代美術館果川(クァンチョン)館で3年間の保存復元作業を終え15日に再稼動した。1988年のソウルオリンピックを記念して設置され9月15日に除幕式を行ったこの作品は、高さ18メートル直径7.5メートルの鉄骨構造で6~25インチモニター1003個が五重塔のように積み上げられていて、ナムジュン・バイクの作品の中で最も大きい。螺旋階段を回りながら鑑賞することができる。モニターは、韓国の景福宮(キョンボックン)や扇子の舞、ギリシャの神殿などを盛り込んだ映像作品8つをデジタルに変換して送出する。東洋と西洋、過去と現在を合わせて芸術と技術を通じて調和を成すというナムジュン・パイクの世界観が盛り込まれた。
国立現代美術館は2003年にモニターを全面交換して修理したが、老朽化、火災の危険などで2018年2月に稼動を中断した。2019年9月、原型を最大限維持しモニター737台を中古で修理・交換し始め、今年1月から試験運転した。
美術館側はモニターの需給難により「多多益善」を週4日(木~日曜日)、1日2時間(午後2~4時)稼動する。来月3日まで週6日(火~日曜日)で運営する。