トップ > カルチャー > カルチャー > [ブルージーンズ展 ①] 私たちが知らなかった私たちの物語

[ブルージーンズ展 ①] 私たちが知らなかった私たちの物語

韓国国立民俗博物館…ブルージーンズ展 ① 

  • [ブルージーンズ展 ①] 私たちが知らなかった私たちの物語
国立民俗博物館「ブルージーンズ」展が15日に開幕し、来る2月23日までの4か月間の長期企画展として進行される。国立民俗博物館は、展示企画者の一方的な伝達から脱し、市民とコミュニケーションする参加型の展示方法で大衆の生活の中に溶け込んだブルージーンズの鮮やかな文化史を表わしている。この展示について、国立民俗博物館のイ・ゴンウク学芸研究士は「ブルージーンズ展は国立民俗博物館が新しく試みている参加型の展示、つまりコミュニティキュレーティング方式をとっている。これから2月まで行われる展示中、大きな文脈は変わらないが、展示物は、新たにアップロードされる」と説明した。

ブルージーンズを素材として選択し、よくある「セクシー」のような「ホット」なキーワードを捨て、あえて「文化」を選んだのには国立民俗博物館として「民俗」というアイデンティティが大きく作用したということが彼の話だ。民俗博物館は、性質上、口述の資料に忠実であるしかないが、このような「口述」による接近がブルージーンズをファッション消費の対象ではなく、普通の人の率直な人生という新たな視覚を引き出したというものだ。彼は今回の展示は、ダニエル・ミラーの「グローバルデニムプロジェクト」からインスピレーションを受けて開始したと述べた。ブルージーンズを物質文化の視点から描いたその展示は、ブルージーンズを「ファッション」とは全く別物の視点で接近して反響を起こすこともした。

しかし、国立民俗博物館の「ブルージーンズ」展は、日常の奥深くに入り、より親しみやすい方法で接近した。したがって、消費されるトレンドとして、ファッションの中に隠されたブルージーンズの裏話を解きほぐし、展示のあちこちに、私たちのささやかな人生の物語が込められている。

セシボンを連想させる音楽喫茶店を再現したDJボックスもあれば、あまり見慣れない映画のポスターが記憶の中にも存在しない「郷愁」を引き出す。元老モデルという修飾語も合わないほどのモデルラインをもったイ・ジェヒョン会長のブルージーンズモデル時代の写真とブルージーンズとともにした一般の人たちの写真が一緒に展示されてブルージーンズと絡まった無数の物語を表わしている。その間に思い出のの中にでも残っているようなブルージーンズとブルージーンズを自分のソウルメイトのように感じている全世界各地のジーンズマニアのブルージーンズが展示されており、過去から現在までのブルージーンズの生き生きとした姿を見ることができる。

会場の奥まで入ると、展示のための口述資料収集のために各界各層の人々をインタビューしたビデオデータがブルージーンズで作られたクッションの椅子と一緒に展示され、観覧客たちが少しの余裕と一緒に資料を見ることができるよう配慮した。また一方では、小型の劇場を設け、ブルージーンズに関する資料を観覧できるようにして展示企画者、来場者、ブルージーンズの緊密なコミュニケーションが行われるようにした。

学芸研究士のイ・ゴンウクは「ブルージーンズは人と同じだという。ブルージーンズを見ると、その人の普段の生活の様子や性格を知ることができる。ジーンズのしわやたわみなどは着る人の習性が反映されたもので、一度できた場合、なかなかなくならないという。だからジーンズは『第2の皮膚』と言われる」と言い、ブルージーンズ`の特別さについて説明した。

ブルージーンズ展は4か月という限られた時間の中でも何度か変化を経験するだろう。展示が開始されるとすぐ自分が所蔵してきた資料を見せてあげるという提案が入ってくるなどの反応が出ている。国立民俗博物館がやや高踏的な姿を捨てて、大衆が共感するに値する「民俗」を見せようとする努力が、今回の「ブルージーンズ」展にもそっくりそのまま込められている。

  • [ブルージーンズ展 ①] 私たちが知らなかった私たちの物語
<続く>
  • シックニュース_ハン・スクイン記者/写真=イ・ミファ記者、国立民族博物館ホームページ | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-10-24 11:59:09




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア