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誰かしらの「無料昼食」が上司には「脊髄ブレイカー」


  • 誰かしらの「無料昼食」が上司には「脊髄ブレイカー」
税金で無償給食を提供知るのにたいして、社会的に大きな議論があった。しかし、「無料昼食」にたいして誰も異議を提議しないところがまさに会社だ。部下職員の「無料昼食」が上司には「脊髄ブレイカー」になることがありますが、誰も問題提起をしない。

韓国の職場で美風良俗であり不文律とされるものの中のひとつが、食事の費用は当然上司が支払うということだが問題はないだろうか。

「後輩を恋人ぐらい愛したりはしないでしょう?あまつさえ愛人は1人だともいうし…」
デート費用より多くかかるという後輩の食事代。「けちな上司」にならないために身もだえする会社員たちの話を聞いてみた。

「一緒に食べれば払ってあげないといけないんですよ」

中小企業のチーム長として働いているA氏は、通常情熱的で陽気な業務態度とは違い、昼休みにはいつも1人だ。

最初には多少負担であってもチーム員たちに毎食「ご馳走」した。韓国人の情緒上、ご飯とお酒を奢ってあげることこそ人脈形成の近道だと信じていたA氏は、お金がもったいないという思いは埋めておいた。しかし景気不況で月給は削られた上に、昼食代だけで一日10万ウォン、1ヶ月200万ウォン近くが必要となりこれ以上堪えることは難しかった。

Aチーム長は「今日も昼食の約束があると言って先に出てきた」とし「最近昼休みに運動・語学勉強など自己啓発のためひとりご飯を食べる会社員が増えているというが、私の場合は昼食代の財テクのため“私ひとり族”であるというわけだ」とし苦笑した。

「安いものを奢ってもバッシング」

大企業の次長であるB氏は最近小さくない「ショック」を受けた。女性職員たちに昼食を奢ってあげた次の日、聞いてはいけない部下職員たちの会話を偶然聞いたためである。さらに衝撃的なことは女性トイレから外まで聞こえる声。

「B次長は毎日定食よ。それなら奢らないでよね」

ベルトを締めながら部下たちを食べさせていた(?)B次長は腹を立てることもできず涙がにじんだ。さらに厄介だったことはその日の昼休みだった。いつそうしたのかというように、昼休みになると自分によってくる部下職員がB次長の目には飢えた一匹の猛獣のように見えた。

B次長は「目上の人にたいする尊敬はなくなり、下の人に与えなければならない義務だけ残ったようで寂しい心を消すことができない」と吐露した。

じゃんけんぽん!それでもどうせ足してあげないと・・・

上司たちは職場の後輩に奢ってもらおうということではないが、かといって割り勘を提案することはさらに難しいと口をそろえる。

このため、頭を絞って考えたのがじゃんけん・あみだくじなど、いわゆるまぐれを狙ったものだ。賭け事は「上司の食事代をだす」とおなじように韓国人の情緒に合った食事の支払い方法でもある。

しかしこのようなまぐれ文化で「食事代にたいする美風良俗」を完全に消してしまうことは難しいというのが上司たちの前からの言葉だ。

市中銀行チーム長であるC氏は「時々昼食をじゃんけんであおって誘導する場合もあるが、それでも顔色が見
え足してあげたりお茶代を出すようになるのが現実」とし「むしろ浅ましく見えるか恐ろしく、私がただ出す場合も多い」と語った。

先輩が無条件食事代を支払うという「コリアンペイ」は特有の情文化としてチーム員たちの結束を図るという点で当然視されてきた。

しかし実際「無料の昼食」はない。 実力よりも人脈を先立たせると不正腐敗が増える可能性が高いうえ、上司の権威を肥大させる要因になるからだ。

国内のある中堅企業の関係者は「上司の無条件的食事代の支払いがなくなれば、権威にたいする不便さもいっしょに減る」とし「これと一緒に実力より情が優先される否定的な企業文化まで考え直すことができる」と語った。
  • 毎日経済_ユノ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-01-13 13:52:42




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