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韓服の多国籍時代、中国産から英国リバティ韓服まで

グローバルになった正月の晴れ着、祖先に告ぐ 

  • 韓服の多国籍時代、中国産から英国リバティ韓服まで
  • 市中で取引される別名「リバティ韓服」

韓服世界化に対する政府の動きが韓服の「多国籍時代」という全く予想できなかった方向に流れている。名節の輝く特需を狙い、中国で生産した3、4万ウォン台の超低価児童韓服が東大門、インターネットショッピングモールなどで流通している。そうかと思えばこの旧正月には花、ペイズリーパターンなどで有名な英国リバティ社の生地でつくった児童韓服が50万ウォン台を超える高価で販売されるなど、ヨーロッパ風韓服が旋風的人気を集めている。

別名リバティ韓服としてインターネットを通じて販売される花模様の児童韓服は、50万ウォンを超える価格で販売されており、リバティと類似した生地を使用したリバティスタイル韓服は10万ウォン台後半で、高くて30万ウォン台まで千差万別の価格帯を形成している。これは、中国で生産され、大型マートとインターネットショッピングモールなどで大量に取引される低価児童服と大きな差をみせている。このような国籍不明の韓服が人気を呼んでいるのに対する世論の反応が行き交っている。

きちんと整えて着るには100万ウォン台の値をつけたオーダーメイドが一般化された純粋国内制作韓服と異なり、中国産韓服は「韓服SPA製品」と呼ばれるほどに当然視される雰囲気だ。大衆の淡々とした反応と異なり、中国産低価生地が国内ブティック形態のオーダーメイド韓服デザイン売場にも流通していることが知らされており、事案の深刻性があらわになっている。中国産低価製品に対して韓服業界は、ただでさえ韓服需要が減少するのに加えて市場の流通秩序を壊していると憂慮を提起している。

英国産高級生地を象徴するリバティ韓服は「韓服停滞性難論」が加わり、世論の甲論乙駁はさらに過熱している。別名「リバティ韓服」は、ヨーロピアンロマンティックトラディショナルルックを連想させる愛らしい感じが生きている。とくに、リバティ韓服の大部分が児童服で取引され、最近の名品児童服需要拡張と流れをともにするというのがファッション界の視覚だ。

チョゴリの下にデニムパンツを着せても遜色がないデザインが、韓服というよりワンピースに近い姿だ。韓服業界は、海外高価輸入生地で制作された韓服がイシューを集めることに対し、不便な視角を見地している。輸入生地に対する拒否感でない「伝統韓服」に対する概念が薄くなっているなか、このような韓服が取引されることはしかるべき順序でないという立場だ。

さらに、韓服が何かも知らない子どもたちに、韓国の服でも英国の服でもない独自性が曖昧な韓服を着せることは、難論の余地が十分にあるということだ。

ある韓服業界関係者は「過度に露出を強調したデザインにカーテンのような生地を巻いてでたのも耐えて見るのが難しかった」とし「そのうえ、英国産という認識が強いブランド化された花模様パターンを、韓服に適用したことは決してよく見えない」と話した。

一方ではリバティ韓服の出現と人気は、大衆が韓服に振り返り始めたということと、需要がよみがえるかもしれないということの反証になりうるとし、今後どうするかがさらに重要だという立場を披歴している。リバティ韓服が子どもの愛らしい感じと絶妙な調和を成すということも否定できない。

しかし、韓服が日常服でない名節の晴れ着として特別な意味を込めているという点を考慮するなら、伝統が何かも知らない子どもたちに、国籍不明の韓服を着せることは軽々しくやり過ごす事案ではない。韓服が海外に延びて行く前に、国内で様々な国の文化が入り混じる現状況が、韓服世界化に行く出発点になるか、それとも世界化にかこつけた伝統の消滅になるかはもう少し見守らないといけないようだ。
  • MKファッション_ハン・スクイン記者/写真_SBS画面キャプチャー
  • 入力 2014-01-31 16:31:28




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