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KTX開通でソウルから日帰りも可能になった木浦・浦項グルメツアー

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  • KTX開通でソウルから日帰りも可能になった木浦・浦項グルメツアー
2時間、本当だろうか。旅行アイテムについて悩んでいた著者に一筋の光を与えてくれた、韓国観光公社の旅行専門誌『青紗─籠』パク・ウンギョン編集長の耳打ちだった。2時間以内に終わる木浦、浦項モクパンツアーだとそうだ。ピンときた。KTX、そうだKTX湖南(全羅南道と全羅北道をあわせた地域)、浦項区間が新しく開通し、新しく登場した「一日三食」グルメツアーだ。噂が出れば混んでしまう、一足お先に行ってみよう。

▶ 日帰り木浦モクパンツアー

木浦駅→儒達山→木浦近代歴史館1館(旧日本領事館)・日本植民地時代防空壕・旧木浦府庁書庫・国道1、2号線基点記念碑→イ・フンドン庭園→儒達初等学校(旧公立尋常小学校講堂)→木浦近代歴史館2館(旧東洋拓殖株式会社木浦支店)→カフェ「ヘンボギカドゥクハンチプ(幸福溢れる家)」(旧ナサンス家屋)→オゴリ文化センター(旧東本願寺 木浦別院)→木浦駅

パク・ウンギョン編集長が差し出した日帰り木浦ツアーの日程表だ。殺人的だ…。むしろミッションインポッシブルレベルではないのか。ため息をつくと笑われた。やってみろという。

騙されたと思って挑戦しよう。まずKTXに搭乗。光州駅まで嘘のように1時間30分で到着する。駅舎の前に出てタクシーに乗る。余裕を持ってもぴったり2時間で木浦だ。過去には想像できない時間だ。

2時間で木浦に到着してみると余裕が生じる。まず儒達山に向かう。驚くことに儒達山の正門ともいえる露積峯(ノジョクボン)まで、駅から歩いて15分だ。露積峯は壬辰の乱の時代、李舜臣(イ・スンシン)将軍が峰を茅ぶきで覆い遠くから見ればまるで兵糧米に見えるようにして敵の士気を落としたという言い伝えが残る場所。ここには人の顔に似た岩もある。全羅南道新安荷衣島の「大岩の顔」が横顔だとすれば、露積峯の一番上の部分は空に向かってじっと見上げる人の顔の形状をしている。

露積峯を撮影すると疲れてきた。旧日本領事館からナサンス家屋まで近距離なので大まかに見て回る。本格的なモクパン(グルメ)ツアーは午後2時を過ぎてから開始した。

まず最初に訪れた場所は、木浦旅客船ターミナルの近く、「木浦5味」のひとつであるワタリガニの和え物が噂になっている店だ。ごま油をたっぷりかけた白米にワタリガニの和え物をスプーンで一杯、ささっと混ぜて海苔に巻いて食べる。

ここで諦めてはいけない。必ず味わうべき三食コースは「中華楼チュンカン」。ここのこだわりはすごい。旧東本願寺木浦別院前に位置する木浦でもっとも古い中華料理店だ。ハイライトメニューはチュンカン。肉を細かく切って入れたユニチャジャンのような味だ。トッピングの卵チヂミが絶品なだ。

デザートには「コロンバン製菓」と「オセク粉食」に走らないといけない。コロンバン製菓は群山のイソンダン(李盛堂)と共に湖南地域でも老舗パン店の2大山脈だ。70年という歴史だ。列に並んでも必ず買わねばならない代表的なパンはクリームチーズバゲットとエビバゲット。干しエビを刻んで練りこんだパンにマスタードソースをたっぷり塗り。オセク粉食はモッナンイパン(形の悪いパン)のメッカだ。

◇ 木浦を100倍楽しむTIP:木浦平和公園前、世界初の浮遊式海の噴水も必見。高さ70メートルまで吹き上がる。サイトで申請すれば申請曲を流してくれる音楽噴水だ。

コロンバン製菓:木浦市露積峯ギル9(061-244-0885)
オセク粉食:木浦市自由路82番ギル2(061-245-0448)

▶ 日帰り浦項モクパンツアー

  • KTX開通でソウルから日帰りも可能になった木浦・浦項グルメツアー
あれほどたどり着くのが難しかった真ん中、絶対に手が届かないかゆい場所として有名だった浦項。けれどKTXが登場した。ソウルと浦項の最短時間はたった2時間15分だ。

パク・ウンギョン編集長はソウルのおばさんたちの「日帰りズワイガニランチ」コースを推薦する。少し急ぐなら九龍浦ズワイガニで昼食を食べ、竹島市場で買い物をした後ソウルに帰って夕食まで準備することが出来るというもの。

浦項は「心臓が二つある場所」という言葉がある。ひとつはポスコの溶鉱炉、もうひとつは竹島市場(チュクトシジャン)だ。ポスコ溶鉱炉では赤い銑鉄が湧き上がり、竹島市場ではパタパタとはねる活魚の心臓と市場の商人たちの活気が沸きあがる。当然、グルメツアーのメッカだ。

市場に到着したら、市場の中のサバ焼き通りとスジェビ(すいとん)通りに入ると良い。サバ焼き通りではサバ1匹を焼いて入れたビビンパプと様々なおかず(ペクパンサン)が1人前で4500ウォン。鮮度を考えれば1万ウォンを出しても惜しくない味だ。

スジェビ通りはさらに上手だ。スジェビが3500ウォン。カルグクスも同じ価格だ。カルグクスにスジェビ、何を注文するか悩むならば「カルジェビ(カルグクスとスジェビ)」を頼めば良い。

ここでのモクパンツアーではずすことの出来ない場所はテンジャンだ。海の浦項ではなく、山里浦項を見ることが出来る反転の名所、チュクジャンヨンがポイントだ。チュクジャンヨンは100%国産豆で味噌玉麹を作り、素焼きの甕に入れて味を出す。位置は浦項の西北の果て、奥地の里だ。素焼きの甕だけでも3000個を超え、それだけでも絶景だ。

浦項の森を見てグルメツアーを終えたならば、次は葉を見る番だ。必ず訪ねなければいけない肉屋は「ダミチョン」。ここで店を運営するハム・スンボク氏を知らなければスパイだ。鉄鋼王、故パク・テジュン会長になぞらえて「小幅王」と呼ばれる。ハム氏はオンラインとSNSをあつくした爆弾酒作りの女王。40代ながらもセクシーな外見に華やかな笑いまで投げ込みながら客のテーブルに奇妙な爆弾酒を作り出す。けれど原則がある。昼間の酒はNO、1人1杯だ。昼には絶対出さない。夜は一人に1杯だけ作ってくれる。

デザートは必ず「チョルギュ粉食」にて食べるように。50年伝統の粉食店だ。小さく見栄えは良くない。けれど田舎蒸しパン(3個1000ウォン)が芸術だ。不思議なルールもある。チャンチグクス(2000ウォン)またはあずき粥(2000ウォン)と一緒に蒸しパンを食べに来るお得意さんのために蒸しパンだけを単独では売らないことが多いということ。グクスもあずき粥も素晴らしい。

◇ 浦項を100倍楽しむTIP:浦項まで来たならばホミ岬だけは行かねばならない。国内最高の日の出ポイントだ。海と陸地にそびえる二つの手のオブジェ(共生の手)が名物だ。
  • 毎日経済_シン・イクス旅行・レジャー専門記者 / 写真提供=韓国観光公社 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-04-10 10:39:35




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