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夏の韓国地方旅行…これを食べないと夏バテしますよ


三伏の候、「保養」を欠かすことができない。そこで準備したのが「夏の保養ビッグ3」、メインコースは当然元気100%チャージしてくれる保養食だ。ここに旅行と言う名のスパイスを大匙1杯、ヒーリング宿所を大匙2杯加える。今から力が溢れる感じがしないだろうか?行ってみればもっと驚くだろう。行って、食べてみてください。いや、楽しんでください。

◇ 鯉と水煮のハイブリッド…江原道旌善郡

最初の保養は水煮だ。じっくりと炊いた水煮、匂いをかぐだけでも気運があがる。ここに夏の江原の美味である鯉を入れる。名前は鯉の水炊き。ここで終わりではない。ほとんど粥状態のスープはまたどうだろうか。20種以上の漢方薬材をしっかり溶け込ませて生臭さを絶妙に取り除く。

鯉の水炊きだけを食べて帰ってくるには物足りないのが旌善だ。常にそうであるように2つの必須の食道楽コースがある。ひとつは旌善の芳ばしい香りをそのまま表わしたコンドゥレナムルご飯。淡白なエゴマ油にしっかり和えたナムルを混ぜる。ぴったり適度に蒸らしあがった釜飯。スプーンにたっぷりと盛ってさくさくとかき混ぜた後に、唐辛子入り醤油にチャバクジャン(薬味)まで混ぜてやれば逸品だ。

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もうひとつはコットゥンチギグクスだ。MBC芸能プログラム『パパ、どこ行くの?』にてユンフが食べて大反響を呼んだのがこのグクス(うどん)だ。ジャガイモで作ったボールとそば粉で作った麺を混ぜて牛肉のスープで煮る。麺のコシはしこしこと、食べる際に鼻を打つというところから名前がコットゥンチギ(鼻打ち)グクスだ。すっきりしていながらもコクのあるスープも逸品だ。

保養食にぴったりの華やかな旅行コースは旌善画岩洞窟だ。画岩八景のうちに四景に堂々とのぼるこの洞窟。天然鍾乳洞と坑道で作られているが長さだけで1803メートルに達する。圧巻は窟全体がテーマ型ということ。当然ただ見回すには退屈だろう。歴史の章、金脈に基づく365、童話の国、金の世界、天然洞窟広場など5つのテーマに沿って見ていけばいつしか出口だ。

この洞窟、夏にはトランスフォーミングする。「恐怖の洞窟」に変身する。2007年に開始されてから7月になれば繰り広げられる旌善郡の長寿避暑プログラムだ。これが驚くほどに人気が高い。気絶するほどだというが、夏シーズンだけで1万人以上が気絶をしに(?)集まるという。

恐怖体験の時間は夜7時頃。30分間隔で体験チームが出発する(一日体験客、先着順400人)。コースについては言うまでもない。1803メートルの洞窟のあちらこちらに幽霊、死神、狼人間、キョンシー、魔女に特殊扮装した幽霊たちがそう出動する。さらにお化け屋敷といえば外すことのできない「お化けのアルバイト」の数だけでも10数人。ランタンの灯りだけを頼りにしてホラーゾーン20箇所をすべて撮影してくることがミッションだ。心臓の弱い読者たちのために、そっとTIPを。一番殺伐とした区間は、階段を降りた最初の区間である「歴史の章」だ。何がすごいかは、行って確認して欲しい。

◇ 高麗人参と魚のお粥とドリペンペンの特級相性…忠淸南道 錦山郡

「極めて山が高いので入り込むほどに奥ゆかしい」、高麗の文章家イ・ギュボが簡単した場所、忠淸南道錦山郡はこの時期が保養ツアーのメッカだ。まず保養のクッパンワン高麗人参。錦山の中でも人参薬草通りは中区だ。1500ほどの店舗が密集した国内最大の人参薬草市場であるだけでなく、全国流通量の70%を担っている場所がここ。サポニン含有量が高く薬効が高いため値段が高いのも錦山の高麗人参だ。

この高麗人参をじっくり煮込んで粥を作ったら…。その夢の保養食が「高麗人参と魚のお粥(インサムオジュク)」だ。当然、暑い夏の保養食の中でも最高だ。生臭くなく、香ばしく淡白な味が逸品。さらに高麗人参の香りが嗅覚を刺激する。魚粥に欠かせない淡水魚。錦江上流の澄んだ水から捕まえたばかりのコウライケツギョ、ナマズ、コイ、フナ、コウライギギなどが一緒に入る。高麗人参だけでも涎が出るが、ここにスジェビ(すいとん)とグクスを入れて似るのだから、その味は語らなくてもお分かりだろう。朝鮮かぼちゃ、ゴマの葉、セリなども入って淡白さを加える。

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高麗人参と魚の粥とぴったりの相性の料理がある。名前はドリベンベン。まず高温の油に手の指程度のハヤを入れてさっくりと揚げる。これをただ食べるのではない。コチュジャンの薬味で煮出す。辛く、香ばしく、さくっとした幻想の調和。淡水魚を好きではない人々も美味しく食べることができる。ドリベンベンという名前は置かれた形から取ったネーミングだ。ハヤをフライパンに丸く置いたことからこの名前がついた。泉內里の地元料理である魚粥とともに横において食べればまさに妙味。ここにもうひとつ添えたいのはすっきりとした高麗人参の香りが溶け込んだ錦山印の高麗人参酒だ。魚粥は2000年のASEMの際に世界のトップたちが「奥ゆかしい味」だと親指を立てた料理だ。

この一帯の旅行コースは他に見るものはない。無条件に「保養汽車」に乗らねばならない。ヒーリング列車として話題の「西海黄金列車(West Gold Train)」だ。この列車はまさにヒーリングだ。まず列車のひとつはオンドルになっている。石でできたベッドは暖かく、さらにはヒノキで作った室内灯に枕木もある。さらに驚くべきは隣にある「足湯カフェ」だ。原木で作られた1人酔うの足浴に足をつければ最後。温陽温泉から空輸した温泉に足をすっぽりと入れて半身浴を楽しめば疲労もすぐに解除される。
  • シン・イクス旅行・レジャー専門記者
  • 入力 2015-07-03 10:56:47




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