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キャンバスにピンを挿して質感を変える
キャンバスにピンを挿して質感を変える
< ムン・ジヘ『Holiday』(45.5x53.0センチ) >
2007年、学校の授業中に「様々な材料で自画像を描いてみて」という課題が与えられた。若い作家のムン・ジヘ(30)は、周囲を見回すと机の上にあった尖ったピンに強く惹かれた。小さいながらも輝く感じと一方は尖っていて一方は丸い、その二面性の姿にやたら引き付けられた。
その後、キャンバスの上に様々なピン実験を続けて、今は土台に詳細なイメージと都市の風景を描いた後、その上にピンを無数に挿す作業をしている。別のピンとの高低により、平面絵画だが、立体的効果を作り出す彼女独特の作業が誕生した。
彼女はソウル新沙洞チョンジャク(Chung Jark畵廊)で個展『The Happy Life』展を開く。3年ぶりであり、3度目の個展だ。世宗大学校絵画科を卒業して修士を修了した現在、博士課程中の彼女は最初の展示から尋常ではない反応を得た。
「現実に忠実であり集中しながらも、自分の中には逸脱欲求があると思う。前後が違うピンを見ながら二面性があると考え、ピンを絵に刺したときは、カタルシスを感じた」
反復的な作業の特性上、修行のように感じるときもある。高度な集中力を要求する。間違って挿した場合、作品を台無しにする可能性があり、緊張感も流れる。作家が画面上に描いたイメージは、旅行の時に観た都市の風景だ。旅行に行ったときも、穏やかさと不思議さがあるが、それと同時に不快感も伴う。
世界のすべての事には二面性があり、生活もやはりコインの両面のように楽しさと辛さの連続だ。作家は最終的に展示タイトルのように生活の主題であり、作業の主題である幸せを歌う。ピンを挿す緊張感の中で、美しい風景がより密になって近づいてくる。香港やシンガポールなど、海外のアート・フェアでも人気を集めている。展示は12月6日までだ。
毎日経済 イ・ヒャンヒ記者 | (C) mk.co.kr
入力 2015-11-26 17:01:19
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