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ソウル市景福宮横に世界的な画廊「Galerie Perrotin」上陸


  • ソウル市景福宮横に世界的な画廊「Galerie Perrotin」上陸
  • < 昨年、パリのギャルリー・ペロタンで個展を開いたパク・ソボ >

フランスのパリに本店を置く世界的な画廊「ギャルリー・ペロタン(Galerie Perrotin)」が国内に上陸した。ギャルリー・ペロタンはソウル市景福宮横の八判洞(パルパンドン)、クリスティ韓国事務所が入店した3階建ての建物の1階に看板を出して、最近改修工事に突入した。 4月28日にオープン展を開く。

韓国総括ディレクターのコ・ユミ氏は、「これまで3年のあいだ事務所を運営したが、展示スペースを設置するのは初めて。ヨーロッパの作家を主に韓国に紹介するスペースになるだろう」と明らかにした。

米ニューヨークのペイス・ギャラリー(Pace Gallery)も江南地域に展示スペースを物色していることが分かった。やはり世界的画廊のニューヨークのガゴシオン・ギャラリー( Gagosian Gallery)も随時にディレクターを派遣して、国内コレクターに会って取引を活発に成功させていることが伝えられ、世界な画廊の国内空襲が加速するのではないかという観測を生んでいる。

これまで外国の画廊が国内に分店を出したことは3~4回あったが、世界的に有名なメジャー画廊の直営店進出は前例のないことだ。ここ2~3年の間に海外で評価の高まった単色画家を得て、海外美術を積極的に買い入れている国内のコレクターを攻略するための戦略的進出という解釈が可能だ。

韓国のコレクターが外国作家の作品を国内画廊ではなく外国画廊と直接購入する、いわゆる「直購」が流行している点もパラダイムの変化を予告する。

ギャルリー・ペロタンは昨年5月、単色画の巨匠パク・ソボの個展をパリで成功裏に開催しており、今月21日には香港ぺダー・ビルディング店でもパク・ソボ展を開幕する。特にギャルリー・ペロタンのソウル分店はニューヨークと香港に続く3店めという点で関心を集めている。アジアの美術市場が急成長している中で、韓国美術市場の潜在力と可能性を念頭に置いた布石とされているからだ。

  • ソウル市景福宮横に世界的な画廊「Galerie Perrotin」上陸
  • < ソウル市八判洞に開館準備中のギャルリー・ペロタン >

画家のパク・ソボは「食べ物がないところには絶対に人が集まらない。世界のギャラリーの韓国進出は、それほど韓国に良い作家と良いコレクターがいるので可能なのだろう」と強調した。

2000年代半ば、独マイケル・シュルツ・ギャラリー(Michael Schultz Gallery )とディギャラリー(Die Galerie)が江南に分店を出したが、規模や存在感が大きくないだけでなく、市場の状況が悪化して撤収した。パリのオペラギャラリー(Opera Gallery)が合弁形態で現在江南で運営されているが、作家の新作を発表する1次市場よりはオークションのような、すでに「中古」作品を取引する2次市場に集中する側面が大きい。

ギャルリー・ペロタンはジャン・ミッシェル・オトニエルとグザヴィエ・ヴェイヤンなど、韓国でもよく知られている作家を多数保有しており、ペイス・ギャラリーもウィレム・デ・クーニング、ピカソをはじめ張曉剛(チャン・シャオガン)、張洹(チャン・ファン)、奈良美智、李禹煥などの世界的巨匠をずらりと管理している。

西欧の二大美術品競売会社のクリスティとサザビーズも、韓国の単色画作品の委託を受けるために国内で血みどろの戦いを繰り広げている。大型ギャラリーとオークション会社のラッシュは、韓国の作家たちの外国進出につながる可能性があるという点で励みになるが、国内の画廊業界は精一杯緊張している。

ある美術界の関係者は、「国家の経済規模や市場規模を考えたとき、世界的な画廊の分店が今までなかったのが不思議といえば不思議だった」とし、「流通業界で海外直購が流行して国内小売業者の立つ瀬がないように、海外美術品の直購が拡大すると、韓国画廊への打撃は避けられないだろう」と予想した。

一方、国内のアートフェアのレベルが香港やシンガポールのように高くなる場合、世界的な画廊の進出はアジア美術におけるソウルのハブ化可能性を高めるという指摘もある。
  • 毎日経済_イ・ヒャンヒ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-03-08 17:02:05




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