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シン・ジュンモやキム・ソンミ、SNSのスターが本を出版

「ある一日」「だまって軍隊育児」ベストセラー/キム・ソンミやシン・ジュンモなどSNSスターたち、作家に劣らない人気/オンラインのファンダム、オフラインに連動する現象はっきり 

  • シン・ジュンモやキム・ソンミ、SNSのスターが本を出版
フェイスブックの「いいね!」は11万5873人、話している人は2万2242人(27日時点)。シン・ジュンモ氏はソーシャルネットワークサービス(SNS)におけるスターだ。彼が残す一言に数千人が「いいね!」をクリックし、共有する。ヒーリングメッセージだというが、おおげさではない。「私の嫌いな人も誰かにとっては大切な家族であり、誰かにとっては大切な恋人であり、誰にとって大切な友人です」などの助言や、「人の心はわかっているようでわからない」といったような一言が全てだ。

このようにフェイスブックに書いた文章を集めた本「ある一日」(プロムブックス)が3月の第3週、教保文庫総合ベストセラーの2位まで上がった。すぐ次の順位の3位に上がった「だまって軍隊育児」(RHK)も人気育児ブロガーであるキム・ソンミさんが書いた本だ。

SNS一般人スターたちの「反乱」が出版界に通じた。SNSスターの本はマーケティングではなく、ファンの声援で出版からベストセラー進出まで成される。

シンさんは9転10起の末に本を出した。ちょうど二十歳をこえた年齢で大学進学をあきらめて、始めた事業で成功して億台年俸者になったが亡びることもした。20代前半に人生のジェットコースターに乗った。そんな経験から湧き出た共感と慰労の文を2012年からフェイスブックに上げ、一週に200万人以上が読み始めた。ファンたちの本として出してくれという烈火のような要請に、彼は出版社のドアを直接ノックした。しかし9つの有名な大手出版社では、「誰でも書ける文」と突っぱねられた。彼のフェイスブックの影響力に注目したこの小さな出版社を訪れたのは、10回目のノックの末だった。出版された本は2ヶ月で8万部を突破した。著者は、現在「シン・ヂュンモ成功研究所」を開き、「心も整形が可能だ」という哲学を講義して学生たちに会っている。本を出したプロムブックスのソ・ヂン編集長は、「誰でも書くことができ、共感できる‘私の話'という点がむしろ成功要因だ。発刊1ヶ月間は20・30代の女性読者が多かったが、今は男性読者も多い」と語る。

「だまって軍隊育児」は育児期間3年を男たちの軍入隊と比較した育児書だ。出産前の準備期間を入隊前に、出産後の時限爆弾のような時期を訓練兵に、育児に疲れて脱線の危機に置かれた時期を万年兵長に、軍隊階級で子育てランクを遠回しに語る。

6年目の保険設計士である著者のブログ看板は「バカで溌剌、ハウンママの不良育児」だ。小気味よく夫と「シワールド(舅・姑・小姑)」をけなしてくれるこのブログの一日平均訪問者は7000人余り。方言と卑俗語が飛び交う、直截的で溌剌としたブログ育児期の人気を土台に、著者は最初の本「不良育児」を出し、2番目の本は出すや否やホームランになった。

一般人のSNSスター誕生は、出版界のトレンド変化を示す現象でもある。元祖SNSスターはヘミン僧侶と小説家イ・ウェス氏だった。

Twitterのメッセージ欄を集め出したイ・ウェスの「ハァハァ」とヘミン僧侶の「止まればこそ初めて見えるもの」は次々にミリオンセラーに上り詰め、しばらくのあいだヒーリング熱風を導いた。最近では‘寸鐵殺人’の短い詩で10万人の読者をひきつけた「ソウル市」のハ・サンウクをはじめ、軽くて直截的な文章に読者がより呼応する様子だ。教保文庫ブランド管理チームのキム・ヒョンヂョン氏は、「SNSを通じて専門家でなくても、個人の興味や情報を編集し共有することが自由になったぶん、SNSスターが本を発刊する事例が続くものと見られる」と語った。
  • 毎日経済_キム・スルギ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-05-27 17:02:34




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