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訓民正音、国宝70号「尚州本」公開されるか

大法院、窃盗容疑の収拾商人に無罪判決、国家寄贈の約束守られるかどうか関心 

  • 訓民正音、国宝70号「尚州本」公開されるか
  • 2008年慶尚北道の尚州で発見された訓民正音解例本「尚州本」(左側)と既存の国宝70号解例本の写本

国宝級の訓民正音解例本「尚州本」を盗んだ容疑で起訴された古書収集商人へ無罪が確定された。

これにより、現在行方が分からない尚州本の存在が確認されるかどうか注目される。被告人が「自分の窃盗容疑が無罪と宣告されれば、国家に寄贈する意志がある」と控訴審法院に署名を出したことがあるからだ。

大法院3部(主審:ミン・イルヨン大法官)は29日、訓民正音「尚州本」をある骨董品業者の店から盗んだ容疑で起訴されたベ氏(51)の上告審で無罪を宣告した原審を確定した。裁判部は「被告人が他人の店で発見した古書が、国宝第70号と同一版本である訓民正音であることを知っていたと見る明らかな証拠がない」と述べた。

訓民正音解例本「尚州本」は2008年、ベ氏が家の修理のために荷物を整理していた時に発見されたと世に公開した。しばらくして尚州の骨董品業者チョ・ヨンフン氏(2012年死亡)が、「ベ氏が尚州本を私から盗み取った」と主張しながら民事・刑事訴訟が始まった。民事訴訟の上告審では2011年に大法院が「ベ氏がチョ氏の店で他の古書を買いながら、尚州本をこっそり持ち出した点が認定される」とし、チョ氏の所有権を認定したことがある。

文化財庁側は、「今後、尚州本が国外に抜け出さずうまく活用されるよう、ベ氏を説得する」とし、「尚州本を安全に管理して保存処理し、うまく活用できる機関に寄託することを望む」と述べた。しかしベ氏は、これまで所有権紛争をめぐって繰り広げられた事態に対する真相究明が先だと要求しており、最終公開までは険しい過程が予想される。

尚州本は国宝70号に指定された澗松美術館所蔵の訓民正音解例本のような版本と判明し、「尚州本」という別名がついた。
  • 毎日経済_ベ・ハンチョル記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-05-29 20:44:01




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