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カルチャー > イベント > 日本の元老演出家による慰安婦贖罪演劇
「心臓が生きて動くまで慰安婦の真実を知らせします」。
日本の元老劇作家であり演出家のふじたあさや(80)は故国が犯した蛮行を贖罪する演劇『嘘つき女、英子』を舞台に上げる。韓・日合作として制作し、7月2~20日までソウル・大学路の「チョンミソ(精米所)劇場」で公演し、国内俳優らが出演する。演劇は、金を稼ぐことができるという言葉にだまされて慰安婦として連れていかれた少女のヨンヂャ(日本名、金子英子)の悲劇を描く。戦争が終わって故郷に帰ってきた英子は、過去を徹底的に隠して一生を一人で生きる。しかしある日、日本人記者が訪ねてきて取材を依頼し、真実を語り始める。
日本の演劇界の代表的知識人に選ばれるふじたあさやは11日、ソウルの大学路で制作発表会を開き、「小学校の頃に東京で、牛車とトラックに乗せられて連れていかれる韓国女性をたくさん見た。その後、彼女らが慰安婦だったということを知って大きな衝撃を受けた」と語った。
「もちろん演劇の一編で歴史は変わらないでしょう。しかし、一人でも演劇を通じて真実を伝える必要があります。日本の極右団体が生命を脅かしても、私が目撃した悲劇を明らかにします。この演劇を通じて、日本人の何人かでも考えを変えたらと思います。日本が謝罪してこそ、韓・日の歴史的葛藤の糸口が開けるでしょう」。
早稲田大学を卒業したふじたあさやは、アシテジ日本センターの国際交流部門のディレクターとして働いており、日本演出者協会会長も歴任した。
この戯曲のため手を組んだ劇団えるむの佐藤嘉一代表(81)と文化マーケティング振興院のヤン・チャンヨン代表(45)は、世界の人に慰安婦の真実を知らせるために日本・中国・フィリピン・台湾やヨーロッパで巡回公演を行う予定だ。
ヤン代表は、「既に中国のCCTVと人民日報が取材したほど、国際的な関心を集めている。米国国会議事堂と国連(UN)総会場での公演を推進している」と語った。
禹長春(ウ・ヂャンチュン)農学博士の一代記など、韓国関連の公演を制作した親韓派の佐藤嘉一代表は、「韓・日両国間の和解と交流のために真実を知らせ、新しい未来を築かなければならない。来年に日本で防弾チョッキを着て公演しても止めないだろう」と強調した。
韓国のマダンノリと唱劇など多様な公演様式を組み合わせたこの作品に、金淳榮(キム・スニョン)が協力して演出を引き受ける。英子役はパク・スンテとチョ・ヒョンヂンが引き受け、14歳の花ざかりの歳から70代の老婆までを演技する。
日本軍憲兵と記者役はハン・ユンチュンとソ・スンス、女性鼓手の役はキム・ソニョンが引き受ける。
演劇の結末は「シッキムグッ」で終わり、慰安婦ハルモニの恨(ハン)多い人生を慰める。練習過程と公演はドキュメンタリーとして製作し、慰安婦のテーマ写真展とトークコンサート、講演会も推進する予定だ。(02)6223-3600
- 毎日経済_チョン・ヂヒョン記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2014-06-11 17:05:37