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デビュー20周年コンサート開催のジャズ歌手ウンサン「さらに30年は続けたい」


  • デビュー20周年コンサート開催のジャズ歌手ウンサン「さらに30年は続けたい」
100年以上前、米国ルイジアナ州ニューオーリンズで胎動したジャズ。白人の楽器と音楽の枠に黒人特有の感性が溶け込んで作られたせいだろうか。この音楽ジャンルは韓国では「耳には心地よいが」身近に感じるには足りない面が強かった。洗練さと大衆化の間隙にいたわけだ。この距離を縮める努力をした歌手の中の代表走者がまさにジャズボーカリストのウンサン(本名キム・ウンギョン / 43)だ。最近、デビュー20周年を迎えてコンサートを開いたウンサンは毎日経済と会って「ジャズは温かく抱きしめる母親の胸のように、すべての人を受け入れることができるジャンル」と口を開いた。

「17歳でお寺に入って尼になったが、2年で戻ってきた。今、使っている名前『ウンサン(雄山)』も法名を持ってきて使っているものだ」ウンサンの意味は、「疲れた鳥が休んで行くことができる山」。即興性、原動力、暖かさなど、ジャズが持つ様々な魅力の中でも、彼女が歌で人々に温かさを伝えることを強調するのに適切な意味に思える。ウンサンは「最初は男性的な名前だと感じられたが、今になって情がわいてきた」と話した。

お寺から出てきた後、ロックバンドの女性ボーカルとして活動していたウンサンは、友達の紹介でジャズに本格的に陥った。ビリー・ホリデイやマイルス・デイヴィスがジャズの案内者だと説明した彼女は「ジャズを正しく知らないとしても、音楽を聞くと胸がいっぱいになるのが感じられた」とし「私の歌を聞く聴衆がそのような姿を見せると、本当にうれしい」と語った。

ウンサンは自分自身を「ジャズの伝道師」と評した。大衆がジャズをより身近に接することができるなら、場所を選ばない。その中でも「ゲリラコンサート」式に参加した京畿道抱川の小さな聖堂で行われたジャズを最も印象的なパフォーマンスに挙げた。「大聖堂を訪ねてこられた観客の90%は、ウンサンが誰かも知らずに来ていました。でも、歌を聴きながら感情が高まる観客をみると、本当に奇跡が可能なものと感じました」

最近、ろうそく集会に2度参加したというウンサンは「やるせなかった」とし「今回のアルバムに入っている『ビューティフルアリラン 』の歌詞『夜明けのきらびやかな朝の歌。胸の中に咲いた花を咲かせなさい』が思い浮かんだ」と答えた。彼女は「韓国は困難な時期が訪れるたびにしっかりと団結して、またうまく対処してきた。今回もそうなるだろうと思う」と付け加えた。

ウンサンは来年6月にワシントンとニューヨークで公演を開いて、米国の扉を叩く予定だ。彼女は「大きな目標はないが、30年後にもこのようなインタビューができる歌手になりたいと思う」とした。それと共に彼女は「昨年、グラミー賞の最多受賞者であるケンドリック・ラマーの、ヒップホップとジャズを融合させた音楽を聴いて、多くのインスピレーションが浮かんだ」とし「韓国でもMCスナイパーという良いミュージシャンと一緒に同じような試みを最近していた。このような挑戦精神と自由精神を大切にするのが目標」と伝えた。
  • 毎日経済 キム・ミョンファン記者 / 写真=イ・スンファン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-12-11 10:30:41




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