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「ガウス電子」作家のクァク・ペクス、職場の哀歓を描いたウェブ漫画人気

3年目連載、一日照会数150万件...会社員から爆発的な人気 

  • 「ガウス電子」作家のクァク・ペクス、職場の哀歓を描いたウェブ漫画人気
  • 写真提供=NAVER

昨日と同じような今日、今日と同じような明日を生きる会社員にウェブ漫画「ガウス電子」は行き詰まった腹の中を突き抜いてくれる消化剤で、痒い所をかいてくれる孫の手だ。多国籍タコ足企業「ガウス電子」マーケティング3部の人たちがああだこうだする日常は、狭い事務室でもまれながら一日を送る私たちの姿だ。2011年6月6日ネイバーで初披露したこのウェブ漫画は、会社員の苦衷と哀歓を描き出し、出退勤の途中で会社員が「必読」するオフィスウェブトゥーンとして定着した。会社員の勤務サイクルに合わせて平日週5回連載されるが、一日平均照会数が150万件を越える。

職場生活の不条理を胡麻粒のように捕捉するこのウェブ漫画の作家は、実際の職場経験といえば父親の店で3か月アルバイトしたのが全てだ。よりによって名前もクァク・ペクス(42・本名)だ。去る12日、京畿道一山へとクァク作家を訪れた。コーヒーショップや執務室でない公園のベンチで会った。

「静かでいいじゃないですか。息苦しくないし...」

彼はタイトな日程に閉じ込められている会社員と正反対に暮らしている。明け方4時に寝て昼12時に起きる「フクロウサイクル」だった。また、二日はアイディア構成のため自由に遊び、一日は机の前に座り漫画を描くパターンで一週間を送った。そんな彼がどうやって会社員の痒い部分をかいてあげる漫画を描けるのだろうか。

「会社員がよく見るインターネットカフェで80~90%のアイディアを得ます。残りは会社に勤める後輩たちの話です。まぁ人の暮らしは全部似てますから。ちょっと話を聞いただけでも類推するとぜんぶ出ます」

「ガウス電子」は会社員の生理を正確につまみ出す。キャンプ・釣り・自転車・ワインなど多方面の趣味を知っているオ課長を見て驚いた部下が、「どうやってたくさんの趣味を持つようになったのか」と問う。「上司が変わるたびに趣味が一つずつ増えてこうなったんだ」。週末にも上司の趣味に呼応しなければならない苦い現実が想起されるくだりだ。それ以外にも、「仕事をする時間を惜しんで野球に投資する」「接待は一歩後で、会計は一歩前」という名言は意表を突かれる。

週5回連載しながらも一度も連載を欠かさない「持久力」と毎回平均以上の新鮮さを維持する「瞬発力」に驚く。「たくさん描くほど増えます。誰かはストーリーテリングやデッサンなど基礎を固めろといいますが、基礎は必要なく瞬発力が重要でしょう。公式を覚えるより本能を鍛錬しました」

軍服務の時代、漫画家になろうと決心した彼は、1997年に短編漫画「トゥーマンコメディ-外界人編」に入門し、2003年「トラウマ」でスター作家へと浮上した。彼は今後7年はさらに「ガウス電子」に勤める予定だ。彼は「10年位過ぎれば小説を書きたい。文章力が良くなく、長い時間練習しなければならないでしょう」と語った。

最後に、会社員に応援のメッセージをお願いした。「職場は安定、事業は冒険だと考えるじゃないですか。そこでエラーが来るようなんです。安定を追求して定年まで持ちこたえても退職後に絶壁に落ちるじゃないですか。人生に安定なんてものはないと考えて体を投げてください」
  • 毎日経済_イ・ソニ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-06-13 15:51:24




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