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[2017 ユース・カルチャー] #1 平凡ではないベーシックを求めるユース世代


  • [2017 ユース・カルチャー] #1 平凡ではないベーシックを求めるユース世代
ファッションは長い間ハイエンド(High-End)の退屈な加飾から抜け出すことが出来る出口として始まったが、躍動感が感じられるサブカルチャーを憧れてきた。粘り強い生命力を持つサブカルチャーの躍動性は日々「新しさ」に飢えるメインカルチャー ではまるで麻薬のように簡単にはやめることが出来ない魔力で消費者を揺さぶっている。

資本主義の量産は非公式的な社会階層化にて、いつしか下位層に転落したユースたちは「豊かな中の貧困」を生かしている世代らしく、自分たちだけのサブカルチャーを積み上げた。貧困だが苦しみはしないユース世代の日常は、既成世代が若者に憧れるほかにない必要十分要件となり、「ユース・カルチャー」が時代のキーワードとして登場することになった理由でもある。

4月20日、トレンド情報グループPFINは「2018ユース・カルチャートレンド」セミナーにて、ユースたちが主導したマーケットイシュー12個のキーワードとともにファッション界で注目すべきトレンドキーワード4つを提示した。

#1. 平凡さを浪漫するYOUTH, I.R.L. In. Real. Life

  • [2017 ユース・カルチャー] #1 平凡ではないベーシックを求めるユース世代
現実がそうであるように、大衆が非難するマクチャンドラマよりもっと非論理が幅を利かせ、ナ・ホンジン監督の映画よりもっと極悪非道な事件が幅を利かせる。その中でまだ熟すことができない青年たちは「青春(若者)」という理由で無限の忍耐を強いられている。

MBCドラマ『自己発光オフィス』にて「父さんのように平凡に生きたかったけれど、それがこんなに難しいとは思わなかった」というウン・ホウォン(コ・アソン扮)の嘆きは、若者たちにはとても過酷な現実が「平凡」という概念まで潰してしまう現在の世相を鋭く批判した。

こうした極悪非道な現実にて若者が共感し慰労される対象はやはり非主流だ。

2016年8月以降音源チャートを長期執権している「赤頬思春期」はMnet『スーパースターK』にて3年脱落した履歴ですでに若者たちの同質感を引き出すことに成功しユース世代のアイコンとして急浮上した。

「同じようで違うこと」がユース世代の文化消費基準として、「価格対性能比」を重視するが「珍しいアイテム」に熱狂する理由だ。

意図的にリミテッドアイテムとして企画しなかったが、リーズナブルな価格に少量のみ限定販売するブログマーケットブームが起き、「デイリールック」、「OOTD」といったキーワードが人気を集めたこともまた同じ脈略だ。ユース世代は「自然で平凡でこそ本当のLIT」とするほどに平凡な自分たちを平凡なままに掲げて差別化する。

一方、フォロワーが1万人を越えない「マイクロインフルエンサー」に熱狂し接近可能な感覚的文化生活を享受しながらも、大衆が消費する画一化された普遍妥当さは拒否する二重性で自分たちを個別化する。

こうした傾向の中で「Anderssonbell」、「87mm」など「ユニークベーシック」を志向するブランドが急浮上した。

「平凡ではないベーシック」という論理的エラーを抱いている「ユニークベーシック」は簡単に見つけることができそうだが、ただ通り過ぎることができないスタイリングが可能だという点からユース世代に最適化したファッションとなった。

[写真=MBC「自己発光オフィス」、tvN「鬼<トッケビ>」、赤頬思春期Facebook、Anderssonbell、87mm、D MUSEUMホームページ、Supreme Facebook、Vetements、トミー ヒルフィガーインスタグラム、Lecaf、FILAホームページ、エマ・ワトソンインスタグラム]
  • シックニュース ハン・スギン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-05-01 05:20:00




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