ディズニー、韓国版「グレイの解剖学」など制作を提案


  • 『デスパレートな妻たち』



ディズニーが韓国版『グレイの解剖学』と『デスパレートな妻たち』を作る。

28日、複数のドラマ制作会社によるとウォルト・ディズニーの関係者らが最近訪韓して各ドラマ制作会社と放送局を訪問しディズニーオリジナルコンテンツの韓国化を提案した。ウォルト・ディズニーの関係者らは『グレイの解剖学』『デスパレートな妻たち』など、ディズニーオリジナルドラマのリストを見せ、韓国俳優・制作陣と一緒にリメイクしたいという意思を打診したという。ディズニーはこの過程で版権を提供し、韓国側で制作費を調達する条件を提示しており、収益分配率などをめぐって有力候補を選んでいることが伝えられた。

ウォルト・ディズニー・カンパニーは年間売上高553億ドル(2016年)の、米国の巨大メディア・エンターテイメント企業だ。傘下のディズニーチャンネル、ABC、ESPN、ディズニージュニアで放送番組を制作して送出している。このうちABCで制作したテレビドラマシリーズ『グレイの解剖学』と『デスパレートな妻たち』は、米国をこえて世界的な人気を得た。 『グレイの解剖学』は2005年から14シーズン以上放映され、米国シットコムの代名詞『フレンズ』を凌駕する長寿番組になった。

  • 『グレイの解剖学』



コンテンツの王国ディズニーが韓国型『グレイの解剖学』の制作に乗り出すことになった原因としては、日増しに激しくなるコンテンツ市場の競争があげられる。特に2007年にインターネットでドラマ・映画のストリーミングサービス(オンラインリアルタイムのビデオ送出サービス)を開始したネットフリックスの追撃が激しい。同社の売上げはその年に12億5000万ドルで、昨年は88億3000万ドルに急増した。主力事業であるオンラインストリーミングサービスの加入者は1億2800万人で、2位の事業者であるアマゾンプライムビデオ(8530万人)の1.5倍に達する。

このことからウォルトディズニーは14日(以下、現地時間)、21世紀フォックスグループの一部を524億ドルで買収することに至った。買収事業群の中で最も注目されるのは、ストリーミング会社のフル(hulu)だ。 2007年に発足したフルは、今年現在の加入者は3200万人(イーマーケターの推定)を保持した。世界第3位の事業者だが、加入者数はネットフリックスにくらべて4分の1に過ぎない。

このためにウォルトディズニーは、独自のコンテンツの競争力を前面に押し出して、ストリーミング市場の主導権を握ることにしたとみられる。ネットフリックスは2012年から独自コンテンツの制作に乗り出したが、今のところはコンテンツごとの完成度がちぐはぐだという評価だ。一方、ウォルトディズニーは1923年のアニメーションの設立を起点に、マーブルやピクサー、ESPNなど多方面でオリジナルコンテンツを確保してきた上に、最近はフォックスまで買収し、名実ともにコンテンツ帝国として定着することになった。

AP通信は、「ディズニーはスポーツ専門チャンネルであるESPNなどを抱えているだけに、数年内には独自のストリーミングサービスを開始すれば、ネットフリックスのような競合他社よりも優位を占めるだろう」と予想した。またディズニーは、韓流ブームを起こしている韓国市場で韓国の制作会社とのパートナーシップを結べば、韓国を足場にアジア市場を攻略するために有利だと判断したものと分析される。

国内の各企業は、ウォルトディズニーの提案をめぐって胸算用が複雑になっている。ディズニードラマはストーリーの競争力が実証されただけに、韓国でもかなりの視聴率を確保することが予想されるが、韓国コンテンツ産業が米国資本に依存するという懸念もあるからだ。昨年、750万人の観客を動員したソン・ガンホとコン・ユー主演の『密偵』(2016)は、米国のワーナー・ブラザーズ・ピクチャーズが制作した。ワーナーブラザースはキム・ジウン監督とカン・ドンウォン、ハン・ヒョジュ、チョン・ウソンなど豪華キャスティングで『人狼』を制作している。

またネットフリックスは今年、ポン・ジュノ監督と制作した『オクジャ/okja』(2017)に乗って、第2四半期に世界の加入者を520万人以上の増やしたと集計された。ネットフリックスは最近、tvNドラマ『花遊記』『賢い監房生活』などの版権を確保したうえ、ユ・ジェソク、イ・グァンス、アン・ジェウク、キム・ジョンミンなどが出演するバラエティ番組『犯人はまさにおまえ!』を制作中だ。
  • 毎日経済_パク・チャンヨン記者/キム・ヨンジュ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-12-28 19:14:00