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韓国「雪の名所」…徳裕山、院垈里白樺の森、五台山


こんにちは。旅行プラスのチャン・ジュヨン記者です。世界がすべて白くなる雪の季節になりました。サクサクという音も、シンシンと降る雪も、本当にきれいな雪。雪と言えばこの小説の最初の一節を抜かすわけにはいきませんね。

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった」

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日本初のノーベル文学賞受賞作家の川端康成が、彼の小説『雪国』で雪が降った様子を表現したものです。最近、韓国でも山と野に白い雪の花が咲きました。そこで韓国の雪景色の名所5カ所を紹介します。

家族旅行でも行きやすい雪山「徳裕山」

全羅北道の茂朱郡(ムヂュグン)にある徳裕山(トギュサン)。徳裕山と言われてもピンとこない方が多いですよね。「茂朱九千洞」があるところと言えば「あ~」と思われるかもしれません。徳裕山は冬になると雪がたくさん降ることで有名です。文字通り、天地が雪国に変身するんです。ここが南側に位置したにもかかわらず、スキーリゾートがある理由です。

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冬になると白い雪を思う存分見ることができる徳裕山で、「霧氷トレッキング」を楽しもうとする人々が集まってきます。最も人気のある場所は、白蓮寺から香積峰(ヒャンヂョクポン)までの2.5キロのハイキングコースです。木々に雪の花が咲いた様子は、どんな絵よりも美しい。ただ、やはり冬の登山は容易ではありません。そこで登山が難しいと感じられる方、特に高齢者や子どもを同伴する方はゴンドラに乗って行く方法をお勧めします。ゴンドラで頂上付近の雪川峰(ソルチョンボン)まで一気に行くことができるので、家族旅行に人気があります。

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ゴンドラは海抜1520メートルの雪川峰まで続いています。ここから1614メートルの香積峰まで遊歩道があります。コースが急ではないので、軽い登山や雪山鑑賞を楽しむのにお勧めです。また雪川峰は温かい飲み物と簡単な食事のできる休憩所と土産げもの屋があります。軽装で行っても大丈夫です。それでも徳裕山まで行ってしっかりと雪山を楽しみたいという方には、九千洞探訪支援センターから出発して九千洞の谷を通って頂上まで登る道を選んでください。

韓国の中の北欧を感じることができる「院垈里白樺の森」

冬の旅行に関心が多い方のなかで麟蹄郡(インヂェグン)の「院垈里(ウォンデリ)白樺の森」を知らない方はいないでしょう。韓国で感じるロシア、ノルウェー、北欧とでも言いましょうか。数千本の白樺(チャヂャンナム)が白い雪の間を満たしている院垈里白樺の森はエキゾチックな雰囲気です。白樺が平均20メートル程度の高さに育っており、本当にぐんぐん空に伸びています。そのため、白樺の森に入るとまず圧倒される感じを受けます。白樺は一本ではなく群落、森林で見てこそ本当の姿を感じることができる理由を実際に見ると改めて感じることができます。

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白樺(チャヂャンナム)は木肌という樹皮が白色の脂気のある粉のようなもので覆われています。それにくらべて内側は濃い茶色や赤褐色になっています。その皮はまるで紙一枚をめくるように薄くむけています。白樺のほとんどがなめらかなことはありません。ほとんどはところどころがはがれて、さらにエキゾチックで神秘的に見えます。

院垈里白樺の森は2012年から知られ始めました。白樺(チャヂャンナム)は焼ける時に「チャヂャクチャヂャク」と音を立てるので「チャヂャンナム」という名前が付きましたが、もともと湿気にも強く、よく燃えます。麟蹄国有林管理所では135万平方メートル(約41万坪)になんと69万本の白樺を植えたと言います。規模が大きいですね。

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院垈里白樺の森は森林管理室から白樺の森までの、往復7キロ程度になります。管理室から3キロおど上がって行くと、私たちが想像する森に出会うことができます。森の名前が「ささやく白樺林」。森に入ると白樺コース(0.9キロ)、癒しコース(1.5キロ)、探検コース(1.1キロ)の3つの散策コースがあります。区分なしに相互につながっているので、コースにこだわらずに白樺の森を散策することをお勧めします。その代わりに、癒しコースは野山をひとつ越えなければならず、白樺も相対的に多くありません。すべての区間全体のトレッキングは2時間で十分です。白樺の花言葉は「あなたを待っています」です。だからでしょうか、雪が降るという予報を見ると仁斎の院垈里に駆けつける人が多いです。もしかしたら皆さんも?

山行初心者必須コース「五台山」

江原道の平昌(ピョンチャン)に行くと五台山(オデサン)があります。五台山はとても魅力的なところです。何よりも雪が降る日には、山のふもとを歩く道も難しくなく、山の頂上に向かう道もまた緩やかて、初歩の登山客にとてもぴったりな場所です。五台山は交通の便が良く、決心して発てば早朝から夕方まで、月精寺(ウォルチョンサ)と上院寺(サンウォンサ)、毘盧峰(ピロボン)まで、半日のうちに真っ白な雪の世界を見て家に帰ることができ、もってこいのところです。

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五台山トレッキングコースのうちで難易度が最も低い善哉(ソンヂェ)キルです。全9キロメートルにおよぶ林道です。善哉(ソンヂェ)は仏教の経典である「華厳経」に出てくる童子の名前です。善知識)を求めて通った若い求道者が歩いた道という意味でしょう。善哉童子がこの道で悟りを得たように、ここを訪れる人々も自分自身を振り返ってみるといいだろうと、付けられた名前でもあります。曲がりくねった道ができる前は、月精寺から上院寺までこの森の道で僧侶と仏教徒たちが行き来したといいます。道路ができた後も、依然として多くの人々に愛される道です。

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雪が降った五台山はさくさくと雪を踏む音が魅力的で、また歩き心地のよいところです。上り下りの区間もなく、平坦な道のみですから。暖かい日光が地面にとどかず、降った雪がそのまま積もって森の道を成すからです。途中に休憩所が設けられているので、ラクに雪景色も見て登山もできます。
  • チャン・ジュヨン 旅行プラスエディター / 写真=韓国観光公社
  • 入力 2017-12-31 15:17:03




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