ソプラノ歌手ファン・スミ「40歳差の先生と敬語を使わない仲になった」


「スーパー新人」と「伝説」の帰還だ。来る18日に開かれるソプラノ歌手ファン・スミ(31)とピアニストのヘルムート・ドイチュ(72)の来韓デュオコンサートについての話だ。 2014年に世界3大コンクールと言われるベルギーのエリザベート王妃国際音楽コンクールで優勝し、世界的な声楽の新星として注目されたファン・スミはその後、ドイツ・ボンのオペラ劇場のソリストとして活動し、着実にスター歌手の道を進んでいる。

そんな彼女とこれで2度目の来韓公演をするドイチュは世界のクラシック音楽界で現存する「歌曲伴奏の王」として崇められる人物だ。ヨナス・カウフマン、ディアナ・ダムラウなどの名前だけで完売が保証される世界トップの声楽家たちと専属的に活動してきた彼が、東洋の新鋭と連続して舞台に立つのは非常に異例の光景だ。

公演を控えて韓国を訪れたファン・スミとドイチュが14日、ソウル貞洞のあるレストランで記者たちと会った。

エリザベート王妃国際音楽コンクール当時、審査員のひとりだったドイチュが競演した後ファン・スミに先に一緒にやってみたいと提案したという逸話は有名だ。ファン・スミは「先生が『ピアニストが必要な場合はいつでも連絡しろと自分のメールアドレスを教えてくれた記憶が鮮明に残っている」と笑った。トイチュは「東洋人の音楽家たちは表現することを恐れている傾向があるがスミは自分が感じること思い切って表現することに戸惑いがなく、すごく特別だった」と回顧した。互いにドイツ語で話を交わして声を出して笑うファン・スミとそんな彼女を心暖まる笑顔で見つめるドイチュの姿はまるで親子のようだった。「一緒に最初のリサイタルを終えた後、先生が『私たちは今ではパートナー』だと敬語を使わないようにと言われた。さらに音楽に集中できるように助けてくれたのだ。適応が大変だったが今では楽だ」(ファン・スミ)

実力は説明するまでもないがファン・スミはまだ欧州の舞台で輝く「新人」に近い存在。カウフマン、ダムラウのような年配のスーパースターたちと一緒に演奏する時とはどのような違いがあるのかと尋ねるとドイチュは大笑いしながら「全く同じ」と答えた。「カウフマンやダムラウも彼らが20代前半だった時に出会った。今や彼らは大スターが、彼らも最初は私がスミを初めて見た時のように若い学生だった。スミもすでに韓国ではスターではないか?」

ファン・スミはボン・オペラ劇場でモーツァルト『魔笛』のパミーナ、『コジ・ファン・トゥッテ』のフィオルディリージなど大型の主役に抜擢されて名声を築いている。彼女は「先生が私のパミーナが今まで見たパミーナの中で最高だったと言ってくれて、とてもうれしかった」と笑った。

今回の公演はブラームス、リスト、R・シュトラウスなどのロマンいっぱいの歌曲で構成された。ファンス・スミとドイチェの両方ともリストの「三つのペトラルカのソネット」を最も愛着がある曲に選んだ。「愛する女性なしには一瞬たりとも生きられないような男性の心が込められている。本当にロマンチックだ。先生と過去に数年間一緒に合わせた呼吸で、さらに自然でロマンチックな舞台をお見せしたい」(ファン・スミ)

公演は18日、ソウル芸術の殿堂。
  • 毎日経済 オ・シネ記者 / 写真=ファン・スミとピアニストの | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-06-14 17:20:24