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今日の食堂(1/2)


時々、賑やかな雰囲気の中に入っていく必要がある。今は誰彼なしに誰もがパーソナルライフを生きている。一人、黙々と孤独に・・・そのうち病気になる。友達とどやどやと押しかけて騒ぎながら食べて楽しむ、そんな所に入っていこう。今日の食堂はそんな所だ。

狂った吸入事態 広壮市場の食い倒れ通り


  • 今日の食堂(1/2)
釣られるとおしまいだ。広壮市場食い倒れ通りに引っかかる通りの要所は四方八方にある。広壮市場に入りぼんやりと前の人の後ろについて歩いてみると、じゅうじゅうとチヂミを焼く音が聞こえ、鍾路4街の苗木市場をしきりに覗き込んでも、どこからか流れてくる香ばし匂いに惹かれてきびすを返した瞬間、清渓川を歩いていて賑やかでうるさい声が聞こえ覗き込む瞬間、そこに食べ物天国が繰り広げられている。

広壮市場食い倒れ通りは広壮市場の歴史とともにする。100年を越えた。市場の食い倒れ通りは一種の付帯施設だが、広壮市場の食い倒れ通りは主客転倒した感じだ。ここに行くと世の中で食べられる全ての食べ物がある。そのなかでとりわけ人気を呼ぶ三銃士がおり、まさに麻薬キムパプとユッケ、そしてピンデトックがそれだ。ここの全てのキムパプ屋は「麻薬キムパプ」を売る。麻薬キムパプの本名はコマ・キムパプだ。たくあんとにんじんだけ入れた指ほどの小さなキムパプが、不思議と一度食べるとしきりに思い出し、続けて食べるようになって誰かが「麻薬」という名前をつけた。中毒性の秘訣は「キムパプらしい淡泊さ」だ。食べやすいサイズ・見ただけでも気分が良くなるつやつやとした質感と、ぼつぼつとついているごま塩も人気の秘訣だ。

ユッケも広壮市場食い倒れ通りの名物として登場した。ユッケを取り扱う店はそれほど多くない。「ユッケ・チャメチプ」、「チャンシン・ユッケ」、「ナジュチプ・ユッケ」などがあるが、新鮮なユッケに細く切られた葱と松の実、ごま塩を振りかけ卵の黄身をひとつのせる。黄身をつぶしてもみもみと混ぜて食べると・・・考えただけでも唾液がごくりとする。ユッケはただユッケだけ食べるだけでは耐えられない。昼に行っても夜に行っても、さらには朝に行ってもマッコリや焼酎がぐいっと惹かれる。ユッケは生肉だが一定時間の熟成時間をもつため、さっと消化されてしまう。ユッケにマッコリ一杯しなたら膀胱の管理をしっかりしなければならない。ともすれば道端で足をよじることになるかもしれない。

次はピンデトック。広壮市場食い倒れ通り復興の最高の貢献者は当然、スンデだ。しかし最近ではピンデトックがさらに幅を利かせる雰囲気だ。おそらく匂いのせいではないだろうか?食い倒れ通りに魅せられて入ってこさせる元凶(?)もまたピンデトックだ。人気メニューは「緑豆ピンデトック」。どの店にいっても緑豆は即席でおろす。食用油も一本そのまま置いてあるため、質のよい油を使用する場面を直接目撃することができる。だから、油を十分に抜かずに食べても、油っこかったり変な匂いがせずサクサクとして美味しい。スニネ・ピンデトック、パクガネ・ピンデトックなどどの店に行ってもオリジナルをきちんと生かしたピンデトックの味が楽しめる。いわゆる広壮ピンデトック一位に挙げられる「スニネ・ピンデトック」は、常に並んで待ってこそ席を確保できる。しかし、怖じ気付く必要はない。客もその事情をみな知っている。素早く食べて席を空けてあげるのがそんな理由だ。市場に行くと商人だけ人心があるのではなく、客もこんなに優しくなる。

・麻薬キムパプ「広壮市場 評判の店」東門A8号/016-424-9975
・ピンデトック「スニネ・ピンデトック」鍾路区鍾路32キル5/02-2268-3344
・ユッケ「ナジュチプ・ユッケ」鍾路区鍾路32キル5/02-2265-6004

酒を勧めるカフェ 上水洞「チュィハンジェビ」ロンリー・アイランド


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この店は昼は「ジェビ・タバン」として茶を売るが、夜になると看板さえも「チュィハンジェビ(酔ったツバメ)」に変身、酒を売って音楽を聴かせてくれる酒屋になる。玄関に入ると「ウェルカム、前払いです。計算はカウンター、水はセルフ、公演無料入場、有料退場」というかなり礼儀をわきまえたようにみえる黒板の文字が見える。メニューのうち「ダブリンの人たち」と「ロンリー・アイランド」というものがある。ダブリンの人たちは、ギネスコップ半分にウイスキーワンショットが登場し、ロンリー・アイランドはギネス一杯にウイスキーワンショットだ。ウイスキーを一口飲み、ギネスはつまみとして飲むようにとこのような調合をつくった。ところがこれらの調和がかなり魅力的だ。なぜか孤独になりたい、うら寂しくなりたい、そんな刺激的なカフェとでもいうだろうか?雰囲気も真っ暗なのが酔うにはちょうどいい。一人で行かないほうがいい。

・価格:ダブリンの人たち 9000ウォン、ロンリー・アイランド 1万5000ウォン
・住所:ソウル市麻浦区臥牛山路24
・問い合わせ:02-325-1696

怒りを鎮めるものすごい熱火 駅三洞「ホミ・プルタッパル」ホミ・プルセット


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今日、世の中がすさんでいると挫折したなら、無条件に辛い店に行ってみることだ。憤りがふつふつと煮える時、辛いものほどの慰労がまたどこにあるだろうか?ホミ・プルタッパルはタッパル屋らしく室内屋台スタイルだ。タッパルでもない「プルタッパル」という商号からこの店の食べ物がどれだけ辛いかを予想させるが、やはり期待を無駄にしない。涙なしでは食べられず、鼻水なしでは消化が不可能な、試練の痛みに涙をほろほろと流しながら食べても誰も何も言わない所、きゃきゃきゃきゃと憤りをこぼしても誰でも理解する所がまさにホミ・プルタッパルだ。歯が強い人にはセットAを、歯が弱い人にはセットBをお勧めする。Bにはムビョ(骨なし)タッパルが登場する。柔らかく一口食べてみるとケランチムを爆風吸引し、冷たいわかめスープで口をゆすいでこそ、ようやく落ち着く。本当に辛い。だからケランチム、チュモクパプをたくさん食べるようになる。気分がすさんでいる時は貪欲に食べるのが最高だ。うるうる泣きながらお腹いっぱいに食べても部長がののしらない。

・価格:セットA 3万ウォン、セットB 3万2000ウォン、キム・ジョンイルグクス4000ウォン
・住所:ソウル市江南区驛三洞812-3
・問い合わせ:02-501-9540

この店、引っ越した 梨泰院「Buddha's Belly2号店」
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Buddha's Belly(ブッダズ・ベリー)はかつて経理団通りの入口に店を開き、たちどころに梨泰院の評判の店ベストの列に上がったタイ料理専門店だ。古びた施設が問題といえば問題だったが、ハミルトンホテルの裏通りに2号店ができ、雰囲気にこだわるテンジャン男女たちがかなり出入りしたりもした。Buddha's Bellyの食材は全てタイから空輸して来る。カオパット・パッタイ・パッシーユ・海老カレーなどが人気メニューで、二人で行けばスプリングロール・牛肉サラダ・鶏肉とカシューナッツ炒め・イエローカレーなどをセットでくれるメニューもある。しかし、タイ料理の極みはやはり「トムヤムクン」ではないだろうか?辛いトムヤムクンスープやヌードルくらい食べてこそ気が済む理由も、タイ料理なら一番最初に考える食べ物がそれだからだ。引っ越したBuddha's Bellyに行くには緑莎坪サゴリからハミルトンホテル方向北側の歩道に入り、一番目を左折し坂を上がらなければならない。その坂の頂上にBuddha's Bellyがある。以前より明るくなったが、気負ってでも窓際に座ることをお勧めする。特に夜なら・・・

・価格:カオパット 1万1000ウォン、2人セットメニュー 3万3000ウォン
・住所:ソウル市龍山区梨泰院洞457-1
・問い合わせ:02-796-9330
  • Citylife_イ・ヨングン旅行作家
  • 入力 2013-03-06 12:00:00




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